【アセスメントの視点】あっという間にすぐ書ける!不眠のらくらくアセスメント

症状別アセスメント

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不眠を評価する領域

ゴードンの機能的健康パターン:睡眠-休息パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:眠る、休息する

不眠とは

不眠を評価する領域

ゴードンの機能的健康パターン:睡眠-休息パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:眠る、休息する

不眠とは

不眠とは、適切な睡眠機会と環境が確保されているにもかかわらず、入眠困難、中途覚醒、早朝覚醒、熟眠感の欠如といった睡眠の問題が持続し、日中の活動や機能に支障をきたす状態を言う。

睡眠に影響を及ぼす因子
睡眠に影響を及ぼす因子は大きく分けて「内的因子」と「外的因子(環境要因、生活習慣要因)」に大別される。

1.内的因子
・年齢:加齢に伴い必要な睡眠時間が減少する。また、中途覚醒が増加するなど睡眠構造が変化する。
・遺伝:ショートスリーパー(4時間以下)やロングスリーパー(10時間以上)など個人差がある。
・性格、気質:神経質な性格や気質が睡眠に影響する。
・肥満:上気道閉塞のリスクを高め、睡眠時無呼吸症候群を介して不眠に影響する。
・月経周期:プロゲステロンによる眠気増強がある一方、PMSによる精神・身体症状が睡眠を妨げることがある。
・疾患に伴う症状:疼痛、呼吸困難、掻痒感、頻尿などは、症状自体の刺激に加え、交感神経を優位にするため睡眠を妨げる。
・薬剤の副作用:ステロイド薬、利尿薬、気管支拡張薬などが覚醒作用や夜間頻尿を引き起こす。
・精神的ストレス、不安:ストレスや不安はコルチゾールの分泌を促し、交感神経を優位にするため脳が覚醒状態となる。

2.外的因子
環境要因
・騒音:個人差はあるが睡眠を妨げる。
・温度:夏25~26℃、冬22~23℃が睡眠に適する。
・湿度:50~60%が適切。
・照度:光刺激(特にブルーライト)はメラトニンの分泌を抑制し、入眠を妨げる。
・寝具:幅や硬さ、柔らかさが睡眠に影響する。

生活習慣要因
・生活リズムの乱れ:夜勤や交代勤務は睡眠リズムを崩す。
・嗜好品:カフェインやニコチンは覚醒作用、アルコールは中途覚醒を誘発する。
・就寝前の光刺激:スマートフォンやPCのブルーライトはメラトニンの分泌を抑制し、入眠を妨げる。
・日中の活動量:活動量の低下は適度な疲労感を得られず、夜間の適切な入眠を妨げる。

不眠の分類
不眠は持続期間によって「急性不眠」と「慢性不眠」に大別される。

1.急性不眠:不眠症状が3ヶ月未満の状態。入院、手術、時差など、明確なストレスや環境の変化が誘因となることが多い。

2.慢性不眠:不眠症状が週に3日以上の頻度で、3ヶ月以上持続する状態。身体疾患、精神疾患、薬剤の副作用、生活習慣など、複数の因子が複雑に関与していることが多い。

不眠のタイプ
横になってから寝付くまでに30分以上かかる状態。
中途覚醒:睡眠中に意図せず2回以上目が覚め、その後の再入眠が困難な状態。
早朝覚醒:本来の起床時刻よりも2時間以上早く覚醒し、その後の再入眠が困難な状態。
熟眠障害:睡眠時間は十分に確保できているにもかかわらず、起床時に主観的な熟眠感が得られない状態。

睡眠のしくみについては、以下を参照してください。
睡眠障害に関するQ&A 看護roo!
眠りのメカニズム e-ヘルスネット 厚生労働省

不眠に必須の情報収集項目

睡眠パターン(入眠時間、夜間覚醒回数、起床時刻、主観的熟眠感など)

不眠の随伴症状の有無と程度(食欲不振、頭重感、頭痛、日中の眠気、めまい、ふらつき、全身倦怠感、易疲労感、意欲低下、集中力の低下、イライラ感など)

不眠に関する検査データ(睡眠日誌、自己記入式睡眠尺度(SEQ)、OSA睡眠調査票、心理テストなど)

睡眠環境(照明、音、寝具、室温、同室者など)

服薬状況

嗜好品(コーヒー、紅茶、栄養ドリンク、チョコレートなど)

飲酒内容、量

喫煙量

活動、運動状況

基礎疾患に伴う症状、身体的苦痛の有無

精神状況、ストレスの有無

不眠に対する治療の有無(睡眠環境の調整、生活指導、支持的精神療法、認知行動療法、薬物療法など)

不眠に対する治療の効果

不眠に対する患者や家族の反応

不眠のアセスメント定型文

アセスメントの基本的な流れと書き方

アセスメントの基本的な流れと書き方は次のようになります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。

2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。

3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。

現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。

4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により
【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。

今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。

作成の方法

・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。

1.患者の状態の判断

■患者の状態
Aさんは【いつから】、【不眠が始まった時の状況を記入】となり、【不眠が生じてから現在までの経過を記入】。現在は【不眠の詳しい状況を記入】である。

検査データは【異常な検査データ、画像などの結果を記入】である。

■介入の有無
不眠に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われている。

不眠に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分ではない。

不眠に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。

■患者・家族の思い、認識
Aさん(Aさんの家族)は不眠について【患者の反応(家族の反応)】と【話している、認識している】。

■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
以上の情報から、不眠とそれに伴う弊害が認められる現在の状況は適切な状態とは言えない。

(ヘンダーソンの場合)
以上の情報から不眠とそれに伴う弊害が認められる現在の状況は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)

2.根拠の記載

■加齢(身体要因)による不眠

加齢に伴い睡眠を促すホルモンであるメラトニンの分泌量が減少し、睡眠・覚醒リズムが乱れやすくなる。また、深いノンレム睡眠が減少し、浅いノンレム睡眠の割合が増えるなど睡眠構造にも変化が生じる。さらに、腎臓の尿濃縮能低下による夜間頻尿、慢性疾患による身体的苦痛、内服薬の副作用なども不眠の一因となる。この不眠はこれらの機序により生じている。

■加齢(生活要因)による不眠

加齢に伴う日中の活動量低下や日光を浴びる時間の低下により、体内時計の振幅が小さくなり睡眠・覚醒リズムが乱れやすくなる。また、代償的に長時間の昼寝をすることにより睡眠・覚醒のリズムの乱れが助長される。この不眠はこれらの機序により生じている。

■加齢(認知要因)による不眠

加齢に伴い睡眠構造が変化しているにもかかわらず「長時間眠ることが健康に良い」という誤った認識を持つ場合がある。この認識に基づき必要以上に臥床すると、眠れないまま過ごす時間が増えて睡眠への不安や緊張が増大し、その結果さらに眠れなくなるという悪循環に陥る。この不眠はこれらの機序により生じている。

■肥満による不眠

肥満による頸部の脂肪が上気道を狭窄させる。また、睡眠中の筋弛緩により上気道が閉塞しやすくなり、無呼吸が発生する。無呼吸に伴う低酸素血症や高炭酸ガス血症は脳への覚醒刺激となり、呼吸を再開させるための微小覚醒が一晩に何十回~何百回と繰り返される。この不眠はこれらの機序により生じている。

■月経周期に伴う不眠

月経前のプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌増加は深部体温を上昇させるため、入眠を促す体温低下が起こりにくくなる。この不眠はこれらの機序により生じている。

■月経痛に伴う不眠

月経痛は、それ自体が直接的な覚醒刺激となる。また、夜間は外部からの刺激が少ないため意識が月経痛に集中し、より一層痛みを感じやすくなる。この不眠はこれらの機序により生じている。

その他の根拠一覧

■身体の不快症状による不眠
■医療機器の装着による不眠
■不眠による不快症状の増悪
■副腎皮質ステロイドによる不眠
■甲状腺製剤による不眠
■気管支拡張薬による不眠
■SNRI、一部の三環系抗うつ薬による不眠
■SSRIによる不眠
■中枢神経刺激薬による不眠
■精神的ストレスによる不眠
■不適切な照明による不眠
■騒音による不眠
■不快な温度や湿度による不眠
■不適切な寝具による不眠
■同室者からの影響による不眠
■概日リズムの乱れによる不眠
■ソーシャルジェットラグ(社会的時差ボケ)による不眠
■交代勤務睡眠障害による不眠
■カフェイン(コーヒー、紅茶、栄養ドリンク、チョコレートなど)による不眠
■喫煙による不眠
■飲酒(アルコール)による不眠
■運動不足、安静度の制限による不眠
■過度な運動による不眠
■脳の障害による不眠
■パーキンソン病による不眠
■認知症による不眠
■レストレッグス症候群(むずむず脚症候群)による不眠
■中枢性睡眠時無呼吸症候群による不眠
■閉塞性睡眠時無呼吸症候群による不眠
■慢性腎不全による不眠
■甲状腺機能亢進症(バセドウ病)による不眠
■甲状腺機能低下症による不眠
■糖尿病による不眠
■妊娠初期の不眠
■妊娠後期の不眠
■産褥早期(産後~4週間程度)の不眠
■産褥後期、育児(4週間以降)の不眠
■更年期障害による不眠
■うつ病による不眠
■統合失調症(急性期)による不眠
■統合失調症(慢性期・寛解期)による不眠
■パニック障害による不眠
■全般性不安障害による不眠
■眠れないことへの不安による不眠

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