あっという間にすぐ書ける!低血糖のらくらくアセスメント


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アセスメント(評価)ってなにを書けばいいの? 

「あっという間にすぐ書ける!○○のらくらくアセスメント」は、誰でもすぐに質の高いアセスメントができる様に作成しています。アセスメントに関する詳しい内容はなんでなんだの看護過程ガイドブックを参照ください。また、しっかり整理整頓!情報収集の素、もっと楽々コピペで立案!標準看護計画&症状別看護計画、サクッとまるわかり!疾患別看護診断と一緒に使うとより効果的にご活用いただけます。

-看護実習のすべてがわかる!-なんでなんだの看護過程ガイドブック

情報収集
しっかり整理整頓!情報収集の素:ゴードンの機能的健康パターン

しっかり整理整頓!情報収集の素:ヘンダーソンの看護の基本となるもの

コピペでかんたん立案!標準看護計画一覧【検索用】

症状別看護計画一覧【検索用】

サクッとまるわかり!疾患別看護計画一覧【検索用】

低血糖を評価する領域

ゴードンの機能的健康パターン:栄養-代謝パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:適切に飲食する

血糖・低血糖とは

血糖とは、血中のブドウ糖(グルコース)の事を言う。
※すべてではないが、そのほとんどをブドウ糖(グルコース)が占める。

血糖値とは、血中のブドウ糖(グルコース)の濃度の事を言う。

低血糖とは、血糖が正常範囲以下(一般的には70㎎/dL以下)までに下がった状態の事を言う。

低血糖症状とは、中枢神経が糖不足(エネルギー不足)となって出現する特有の症状の事を言う。

低血糖の診断、低血糖の症状については以下のサイトを参照してください。
低血糖 国立国際医療研究センター 糖尿病情報センター

重篤副作用疾患別対応マニュアル 低血糖 厚生労働省

血糖変動のしくみ
血糖値の上昇
1.食べ物が消化されるとブドウ糖(グルコース)や果糖に分解される。ブドウ糖(グルコース)は腸管から血中に吸収されて血糖になるため、食べ物を食べると血糖の量が増えて血糖値が上昇する。なお、血糖は門脈を通って肝臓や身体全体の組織に運ばれる。
2.使われなかった余分なブドウ糖(グルコース)はインスリンの作用によってグリコーゲンとなって筋肉や肝臓に貯蔵される。血糖値が低下すると肝臓に貯蔵されていたグリコーゲンが分解されてブドウ糖(グルコース)となる。ブドウ糖(グルコース)血中に放出される事で血糖の量が増えて血糖値が上昇する。
3.血糖値が低下すると筋肉や結合組織の蛋白質から糖新生が起きてブドウ糖(グルコース)が合成される。この糖新生により血糖の量が増えて血糖値が上昇する。
4.糸球体で濾過されたブドウ糖(グルコース)はそのほとんどが尿細管から血中に再吸収される。これにより血糖の量が増えて血糖値が上昇する。
5.血糖値が低下すると血糖値を上昇させるインスリン拮抗ホルモンが分泌される。これにより肝臓に貯蔵されていたグリコーゲンの分解の促進、グルカゴンの分泌促進や糖新生が促されて血糖の量が増えて血糖値が上昇する。

血糖値の低下
1.全身でエネルギーとして消費される事で血糖の量が減って血糖値が低下する。
2.使われなかった余分なブドウ糖(グルコース)はインスリンの作用によってグリコーゲンとなって筋肉や肝臓に貯蔵される。これにより血糖の量が減って血糖値が低下する。
3.ブドウ糖(グルコース)は脂肪細胞に転化して脂肪内に貯蔵される。これにより血糖の量が減って血糖値が低下する。
4.ブドウ糖(グルコース)は血糖値が腎臓における糖の閾値(170〜180mg/dL)を超えると尿中に排泄される。これにより血糖の量が減って血糖値が低下する。
5.血糖値が上昇すると血糖値を低下させるインスリン(ホルモン)が分泌される。インスリンの様々な作用によって血糖の量が減って血糖値が低下する。

血糖を上昇させるホルモン
-成長ホルモン(GH)
分泌部位:脳の下垂体
作用:蛋白質の合成促進、脂肪分解作用の促進、グルカゴンの分泌促進
-甲状腺ホルモン
分泌部位:甲状腺
作用:インスリンの分泌低下、腸管からの糖吸収の増加、グリコーゲンの分解促進
-グルカゴン
分泌部位:膵臓ランゲルハンス島α細胞
作用:グリコーゲンの分解促進、グリコーゲンの合成抑制、肝臓での蛋白質の分解促進(遊離したアミノ酸は糖新生の材料になる)、脂肪分解作用、肝臓でのケトン体生成作用
-ソフトマタチン
分泌部位:視床下部、膵臓ランゲルハンス島δ細胞、消化管など
作用:インスリンを含む様々なホルモンの働きを抑制
-コルチゾール(糖質コルチコイド)
分泌部位:副腎皮質
作用:蛋白質の分解促進、蛋白質からの糖新生促進、ブドウ糖(グルコース)の分解抑制、インスリンの感受性の低下(抵抗性の増大)
-アルドステロン
分泌部位:副腎皮質
作用:インスリンの感受性の低下(抵抗性の増大)
-カテコールアミン(アドレナリン、ノルアドレナリン)
分泌部位:副腎髄質
作用:インスリンの分泌抑制、グルカゴンの分泌促進、グリコーゲンの分解促進

※なんでなんだナーシングでは感受性の低下と作用の低下を同じ意味として扱う

血糖を低下させるホルモン
-インスリン
分泌部位:膵臓ランゲルハンス島β細胞
作用:ブドウ糖(グルコース)の消費、糖新生の抑制、筋肉や肝臓への貯蔵、脂肪への転化、グリコーゲンからブドウ糖(グルコース)への分解抑制

低血糖に必須の情報収集項目

低血糖が起きる原因と誘因
-食事性低血糖(食事摂取ができない、食事量が少ない、食事が遅れた)
-アルコール性低血糖(多量の飲酒)
-運動性低血糖(活動量の増加、空腹時の運動、過剰な運動)
-体調不良による低血糖(食欲不振、嘔吐、下痢)
-薬物性低血糖
・経口糖尿病治療薬(内服の時間が早すぎた、誤って多量に血糖降下薬を内服した、運動後や入浴後に内服した)
・インスリン注射(インスリン注射の時間が早すぎた、誤って多量にインスリン注射をした、血管内にインスリン注射をした、運動後や入浴後に内服や注射をした)
・その他の薬物による低血糖(抗不整脈薬、キノロン系抗菌薬、抗血小板薬などの副作用、ステロイド薬の減量)
-インスリン作用の改善による低血糖(インスリン抵抗性の低下)
-疾患性低血糖
・インスリノーマ
・インスリン自己免疫症候群
・膵外性腫瘍(繊維肉腫、平滑筋肉腫)
・膵外分泌疾患(慢性膵炎など)
・インスリン拮抗ホルモン低下(ACTH低下症、下垂体性副腎皮質機能低下症、アジソン病)
・糖原病
・中等度以上の肝障害
・中等度以上の腎機能疾患
-その他の低血糖
・反応性低血糖(後期ダンピング症候群)
・特発性低血糖症
・詐病性低血糖

血糖値の変動

食事量、内容、時間

間食の有無

活動・運動の有無、時間、強度

薬やインスリンの有無、種類、時間、投与方法

低血糖症状の有無と程度(顔面蒼白、冷汗(発汗)、手指振戦、頻脈、熱感、異常な空腹感、悪心、倦怠感、動悸、不安感、生あくび、元気がない、強い脱力、集中力の低下、混乱、場所や時間がわからない、言葉が出ない、頭痛、眠気、強い疲労感、めまい、物が見えにくい、目のかすみ、抑うつ、意識レベルの低下、異常行動、深い昏睡、痙攣など)

低血糖に関する検査データ(血糖値、HbA1c、75gOGTT、TP、GA、尿糖、尿中ケトン、尿中Cベプチド、腎機能、眼底検査、胸部レントゲン、心電図)

低血糖に対する治療の有無(血糖の補正など)

低血糖に対する治療の効果

低血糖に対する患者や家族の反応

低血糖に対する患者や家族のセルフマネジメントの状況

低血糖のアセスメント定型文

アセスメントの基本的な流れと書き方

アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。

2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。

3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。

現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。

4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により
【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。

今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。

作成の方法

・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。

1.患者の状態の判断

■患者の状態
Aさんは【タイミングを記入】に【低血糖の状況を記入】であり低血糖が見られている。また、低血糖に伴う【顔面蒼白、冷汗(発汗)、手指振戦、頻脈、熱感、異常な空腹感、悪心、倦怠感、動悸、不安感、生あくび、元気がない、強い脱力、集中力の低下、混乱、時間や場所がわからない、言葉が出ない、頭痛、眠気、強い疲労感、めまい、物が見えにくい、目のかすみ、抑うつ、意識レベルの低下、異常行動、深い昏睡、痙攣など】の随伴症状が見られている。

低血糖に関する検査データは、【異常な検査データ記入】が異常な数値を示している。

(低血糖に対して肯定的な意見の場合)
Aさん(Aさんの家族)は低血糖について【患者の反応(家族の反応)】と話しており、【低血糖の全体または一部(具体的に)】を肯定的に捉えている。

(低血糖に対する否定的な意見の場合)
Aさん(Aさんの家族)は低血糖について【患者の反応(家族の反応)】と話しており、低血糖に対して【辛さ・苦しみなどの感情】を訴えている(吐露している・と思っている)

■介入の有無
現在、低血糖に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分でない。(低血糖は続いている。)

現在、低血糖に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。

現在、低血糖に対しての治療やケアは行われていない。

■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
これらの事から、低血糖が見られる現在の状態は適切な状態とは言えない。
(ヘンダーソンの場合)
これらの事から、低血糖が見られる現在の状態は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)

2.根拠の記載

血中のインスリン量の表現について「血中のインスリンが過剰となった」と「血中のブドウ糖が少なくなった」は同じ意味で使用していますが、原因や誘因によってよりイメージしやすい方を採用しています。アセスメントを書く際は、自身が分かりやすい方に変更して記入してください。

血中のインスリンが過剰となった=血中のブドウ糖が少なくなった

■食事性低血糖

この低血糖は【食事摂取ができない、食事量が少ない、食事するのが遅れた】事により血中のブドウ糖が少なくなった事で生じている。

■アルコール性低血糖

この低血糖は多量に飲酒した事で肝臓における糖新生が阻害されて血糖の供給が不足した事により血中のブドウ糖が少なくなった事で生じている。

■運動性低血糖

この低血糖は【活動量の増加、空腹時の運動、過剰な運動】により血中のブドウ糖が少なくなった事で生じている。

……アセスメントの続きは【なんでなんだナーシング×note】で見る事ができます!

その他の根拠一覧

■体調不良による低血糖
■経口糖尿病治療薬による低血糖(薬物性低血糖)
■インスリン注射による低血糖(薬物性低血糖)
■その他の薬物による低血糖(薬物性低血糖)
■インスリン作用の改善による低血糖
■インスリノーマによる低血糖(疾患性低血糖)
■インスリン自己免疫症候群による低血糖(疾患性低血糖)
■膵外性腫瘍(繊維肉腫、平滑筋肉腫)による低血糖(疾患性低血糖)
■膵外分泌疾患(慢性膵炎など)による低血糖(疾患性低血糖)
■インスリン拮抗ホルモン低下による低血糖(疾患性低血糖)
■肝型糖原病による低血糖(疾患性低血糖)
■中等度以上の肝障害による低血糖(疾患性低血糖)
■中等度以上の腎機能疾患による低血糖(疾患性低血糖)
■反応性低血糖(後期ダンピング症候群)による低血糖(その他の低血糖)
■特発性低血糖症による低血糖(その他の低血糖)
■詐病性低血糖による低血糖(その他の低血糖)

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※根拠の記載、看護問題の記載、関連する看護計画、参考サイトの具体的な内容は以下のサンプル記事を参照ください。

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