本日の質問
実習で急性大動脈解離で入院した50代男性の患者さんを受け持っています。
高血圧の既往があり、入院前は仕事が忙しく食生活も不規則だったようです。
現在はリハビリを頑張っていますが、病棟内では車椅子で、排泄も「動くのがつらい」との理由で尿器を使っています。
身体的なケアはもちろんですが、生活背景を考えると退院後の生活習慣の再構築がとても重要だと感じています。ただ、どんな看護問題を優先すべきか整理できず困っています。アドバイスをいただけると嬉しいです。
本日の回答
目の前のケアだけでなく、患者さんの退院後の生活まで見据えて考えられるなんて素晴らしいですね!
この患者さんの看護を考える時、大きく分けて3つのフェーズで優先順位を整理すると頭がスッキリしますよ。
まずは「今」の安全を徹底的に守ることが最優先です。
血圧のコントロール:この疾患の最大の原因は高血圧です。どんな時に血圧が変動しやすいか観察し、安定した状態を保つことが何よりも重要です。
痛みの管理:痛みは血圧を上昇させる大きな要因になります。痛みの有無や程度をこまめに確認し、適切にコントロールすることが再解離の予防に繋がります。
合併症の予防: ADLにもよりますが、体を動かす機会が減ることで褥瘡のリスクが高まります。
次に、退院というゴールを見据えたアプローチです。
ADLの拡大:「動くのがつらい」という患者さんの言葉の裏にある原因を探りましょう。その原因によって私たちの声かけや援助の方法は変わってきます。なぜつらいのかを一緒に考え、尿器からトイレでの排泄へと少しずつ自信を取り戻せるように支援していきましょう。
精神的なサポート:突然命に関わる病気になり、患者さん自身が一番大きな不安を抱えています。その不安な気持ちに寄り添い、話を聞くこともリハビリへの意欲を引き出すための大切な看護です。
そして最後に、あなたが着目してくれた「退院後の生活」を見据えた関わりです。
看護問題「非効果的健康管理」: まさにこの患者さんの中心となる看護問題が、「非効果的健康管理」です。高血圧の既往がありながら、不規則な食生活を送っていたという入院前の情報が、この問題を裏付ける重要な根拠になります。具体的な援助としては、食事指導、服薬指導、生活リズムの調整などが挙げられます。
退院後の生活習慣の変更は、患者さんにとって非常に大きな挑戦です。いきなり全てを変えようとするのではなく、「まずはこれだけやってみませんか?」と達成可能な小さな目標を一緒に立てることが成功の鍵になります。
このように時間軸で優先順位を整理すると、今やるべきケアと退院に向けて少しずつ始めていくケアが見えてきます。
本日のまとめ

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