【要点解説】一目でわかる!尿路感染症(膀胱炎+腎盂腎炎)の病態関連図

関連図

この記事(病態関連図)の活用方法

この「一目でわかる!病態関連図」シリーズは、複雑な疾患のメカニズムをストーリーのように直感的に理解できるよう設計されています。実習前の知識の整理やアセスメントの根拠固めにぜひご活用ください。


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尿路感染症

尿路感染症とは、尿路系(腎盂・尿管・膀胱・尿道)に細菌が侵入・増殖して炎症が生じた状態を指す。

膀胱炎とは、細菌が尿道から侵入し、膀胱粘膜に感染・炎症が生じた状態を言う。

腎盂腎炎とは、細菌が腎盂や腎実質に波及して炎症が生じた状態を言う。

尿路感染症(膀胱炎+腎盂腎炎)の病態関連図の構成要素

【原因、誘因の有無】
・基礎疾患(前立腺肥大症、神経因性膀胱、尿路結石、尿路悪性腫瘍、糖尿病、痛風、免疫グロブリン血症、がんなどの重症疾患)
・月経、性交
・高齢者、不動
・尿失禁、尿路カテーテル留置、自己導尿
・副腎皮質ホルモン製剤(ステロイド薬)、抗がん剤
・免疫低下(全身性易感染状態)、疲労、ストレス

【病態】
1.尿路への細菌の侵入・付着
・細菌が尿道周囲から尿道を介して侵入し、線毛やバイオフィルムを形成して尿路粘膜に定着する
・原因、誘因により細菌の侵入・定着が促される

2.下部尿路での増殖と局所炎症(膀胱炎)
・膀胱粘膜に付着した細菌が増殖し、炎症が生じる
・炎症により膀胱の感受性が亢進し、頻尿、排尿時痛、残尿感、膀胱の不快感などの症状が出現する
・膀胱内での逆流や排尿不全が続くと細菌は上行しやすくなる

3.上行性進展
・膀胱から尿管を逆行して細菌が上行する
・膀胱尿管逆流や尿路閉塞により細菌負荷が増大し、上行性感染が促進される

4.腎盂・腎実質での炎症(腎盂腎炎)
・腎実質(腎盂や腎間質)に炎症が生じ、サイトカインが産生・放出されて局所の浮腫や毛細血管透過性亢進が生じて発熱や患側の肋骨・脊椎角部圧痛、叩打痛が出現する
・炎症と浮腫により尿の流れが障害されると尿の排泄機能が低下する

5.重症化による合併症の出現
・治療の遅延や耐性菌により腎周囲膿瘍や腎機能の不可逆的損傷が生じると腎不全へ移行する
・腎実質から血液中に細菌が移行すると菌血症となり、敗血症や敗血症性ショックが生じる

【症状に関連した看護計画】
発熱、発熱に伴う全身症状(倦怠感、脈拍増加、血圧低下、食欲不振、悪心・嘔吐、尿量減少など)
#腎盂腎炎による発熱

・患側の肋骨・脊椎角部圧痛、叩打痛
#腎盂腎炎による患側の肋骨・脊椎角部圧痛、叩打痛
#膀胱炎による排尿時痛、膀胱の不快感

・頻尿、排尿時痛、残尿感、膀胱の不快感
・尿混濁、血尿
・切迫性尿失禁
#膀胱炎による頻尿、切迫性尿失禁

【合併症】
急性腎不全
#急性腎不全リスク

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