なんでなんだナーシングの使い方は以下の様な流れになっています。サイトを使う際にご活用ください。 なんでなんだナーシングの計画は以下の様な流れになっています。計画を調べる際にご活用ください。
看護計画に迷ったら”初月無料”のなんでなんだナーシング×note
アセスメント(評価)ってなにを書けばいいの?
「あっという間にすぐ書ける!○○のらくらくアセスメント」は、誰でもすぐに質の高いアセスメントができる様に作成しています。アセスメントに関する詳しい内容はなんでなんだの看護過程ガイドブックを参照ください。また、しっかり整理整頓!情報収集の素、もっと楽々コピペで立案!標準看護計画&症状別看護計画、サクッとまるわかり!疾患別看護診断と一緒に使うとより効果的にご活用いただけます。
-看護実習のすべてがわかる!-なんでなんだの看護過程ガイドブック
情報収集
しっかり整理整頓!情報収集の素:ゴードンの機能的健康パターン
しっかり整理整頓!情報収集の素:ヘンダーソンの看護の基本となるもの
血痰・喀血を評価する領域
ゴードンの機能的健康パターン:活動-運動パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:正常に呼吸する
血痰・喀血とは
血痰とは、2ml以下の血液量で喀痰に血液が混ざっているものを言う。
喀血とは、肺や気道から出血した血液を吐き出す事を言う。多くは咳を伴うが、咳がない状態で吐き出す事もある。
喀血の量は少量・中等量・多量に分けられる。具体的な量は以下のサイト参照(注意:サイトにより具体的な量が違います。)
喀血(呼吸器インターベンション)外来開設のご案内 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院
血痰・喀血に必須の情報収集項目
血痰・喀血が起こる原因
-血管の障害
・左心不全(心原性肺水腫)
・静水圧性肺水腫(肝硬変、過剰輸液、腎不全)
・肺塞栓症、肺梗塞
・大動脈瘤破裂
・肺動静脈瘻
-炎症
・肺結核
・気管支拡張症
・肺炎、肺化膿症、肺真菌症
-腫瘍
・肺がんなど
-血液凝固機能の障害
・白血病、血友病、紫斑病、播種性血管内凝固症候群(DIC)
-外傷、異物
・肋骨骨折
・胸部外傷
・おもちゃや電池の誤飲による気道の損傷
-治療
・抗凝固薬
・抗がん剤
・放射線治療
・気管支鏡、気管支生検、肺生検
-原因不明
・特発性喀血
血痰・喀血の誘因(増悪因子)の有無(悪心・嘔吐、咳嗽、喀痰、むせ、くしゃみ、あくび、深呼吸、会話、努責、血圧上昇など)
血痰・喀血が始まった時期から現在までの経過
血痰・喀血の量、性状
血痰・喀血が見られるタイミング
前駆症状の有無(喉頭の違和感、臭いなど。ただし血痰・喀血の多くに前駆症状はない。)
血痰・喀血の随伴症状の有無と程度(咳嗽、喀痰、呼吸困難、チアノーゼ、胸痛、不安、恐怖など)
血痰・喀血に関する検査データ(血液検査(凝固系、貧血など)、動脈血液ガス分析、胸部レントゲン、胸部CT、気管支鏡検査、喀痰検査(喀痰の細菌検査)、心電図や心機能検査(心不全を疑う場合)、肺血管造影検査や肺血流シンチグラム(肺塞栓を疑う場合)、肺生検(肺腫瘍を疑う場合))
血痰・喀血に対する治療の有無(薬物療法(鎮咳薬、止血薬)、安静療法、輸液療法、輸血療法、気管支動脈塞栓術、心不全治療、肺血栓摘出術、肺摘出術など)
血痰・喀血に対する治療の効果
血痰・喀血に対する患者や家族の反応
血痰・喀血のアセスメント定型文
アセスメントの基本的な流れと書き方
アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。
2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。
3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により
【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
作成の方法
・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。
アセスメント作成時の注意点
定型文をそのまま記入する際は、量に応じて血痰か喀血かを選択して記入してください。
血痰の場合:Aさんは2023年2月から、血痰が出現し~…。
喀血の場合:Aさんは2023年2月から、喀血が出現し~…。
1.患者の状態の判断
■患者の状態
Aさんは【いつから】、【血痰・喀血の状況(量や性状)を記入】の血痰・喀血が出る様になり、【血痰・喀血が出る様になってから現在までの経過を記入】。現在は【タイミング】で【血痰・喀血の詳しい症状を記入】の状態である。また、血痰・喀血に伴う【咳嗽、喀痰、呼吸困難、チアノーゼ、胸痛、不安、恐怖】の随伴症状が見られている。
検査データは、【異常な検査データ記入】が異常な数値を示している。
(血痰・喀血に対して肯定的な意見の場合)
Aさん(Aさんの家族)は血痰・喀血について【患者の反応(家族の反応)】と話しており、【血痰・喀血の全体または一部(具体的に)】を肯定的に捉えている。
(血痰・喀血に対する否定的な意見の場合)
Aさん(Aさんの家族)は血痰・喀血について【患者の反応(家族の反応)】と話しており、今の状態に対して【辛さ・苦しみなどの感情】を訴えている(吐露している・と思っている)。
■介入の有無
現在、血痰・喀血に対して【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分でない。(血痰・喀血は続いている。)
現在、血痰・喀血に対して【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。
現在、血痰・喀血に対しての治療やケアは行われていない。
■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
これらの事から、血痰・喀血が見られる現在の状態は適切な状態とは言えない。
(ヘンダーソンの場合)
これらの事から、血痰・喀血が見られる現在の状態は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)
2.根拠の記載
■血管の障害による血痰・喀血
左心不全
左心不全により左心系のポンプ機能が障害される事によって血液が停滞して肺うっ血を起こす。この状態が続くと肺に血液が貯留して血管内圧が上昇し、肺胞内に血管内の血球や蛋白成分が漏れ出て肺水腫を起こす。この漏れた漏出液が泡沫状の血性痰となり、これを排出しようとして咳嗽する事で血痰が見られる。
肝硬変、肝不全
【肝硬変、肝不全など】により蛋白質合成機能が低下してアルブミンが十分に生産されない事で蛋白質膠質浸透圧が低下し、血管透過性の亢進が起きる。これにより血管内の水分が過剰となり肺胞内に血管内の血球や蛋白成分が漏れ出て肺水腫を起こす。この漏れた漏出液が泡沫状の血性痰となり、これを排出しようとして咳嗽する事で血痰が見られる。
過剰輸液、腎不全
【過剰輸液、腎不全】により血管内の水分が過剰になる事で毛細血管の静水圧上昇や血管透過性の亢進が起きて肺胞内に血管内の血球や蛋白成分が漏れ出て肺水腫を起こす。この漏れた漏出液が泡沫状の血性痰となり、これを排出しようとして咳嗽する事で血痰が見られる。
……アセスメントの続きは【なんでなんだナーシング×note】で見る事ができます!
その他の根拠一覧
■炎症による血痰・喀血
■腫瘍による血痰・喀血
■血液凝固機能の障害による血痰・喀血
■外傷、異物による血痰・喀血
■治療による血痰・喀血
■特発性喀血(原因不明の血痰・喀血)