この記事(病態関連図)の活用方法
この「一目でわかる!病態関連図」シリーズは、複雑な疾患のメカニズムをストーリーのように直感的に理解できるよう設計されています。実習前の知識の整理やアセスメントの根拠固めにぜひご活用ください。
【次のステップへ】関連する「看護診断」の記事で、さらに学びを深める
病態を理解したら、次はそれを「どう看護に繋げるか」が重要です。
この病態関連図とセットで読むことで学習効果が最大化される「看護診断」の記事もnoteで公開しています。
脳出血
脳出血とは、脳のいずれかの血管が破綻して出血して形成された血腫が脳組織を圧迫する疾患を言う。脳出血は出血部位や血腫の大きさによって症状や経過が大きく異なる。
小脳
小脳とは、大脳の後下方かつ脳幹の背側に位置し、左右の小脳半球と正中の虫部から構成される。運動の協調や姿勢・平衡感覚の維持、眼球運動や筋緊張の調節、運動学習などの中枢として機能する。
小脳出血の病態関連図の構成要素
【危険因子】
・高血圧
・高齢
・肥満
・喫煙
・多量の飲酒
・脂質異常症
・糖尿病
・血管凝固異常
・抗凝固薬の使用など
【病因】
・高血圧による微小動脈瘤
・脳アミロイドアンギオパチー
・脳動静脈奇形
・もやもや病
・脳腫瘍
・脳動脈瘤
・外傷など
【病態】
・危険因子により血管壁が脆弱化する
・病因により血管内圧が慢性的に増大する
・脳内の血管が破綻し出血する
・出血した血液が血腫を形成し、周囲に浮腫を伴いながら脳組織を圧迫する
・血腫による脳組織の圧迫により神経細胞障害が起こる(一次的障害)
・血液分解産物(ヘモグロビン、鉄、炎症性サイトカインなど)による二次性神経細胞障害(浮腫、炎症反応など)により脳組織が破壊される(二次的障害)
・小脳の組織が破壊されて後遺障害が生じる
【後遺症に関連した看護計画】
・嚥下障害
#嚥下障害が見られている
#嚥下障害のために十分に食事摂取できないことによる低栄養リスク状態
・排尿障害
#小脳性失調によりすぐにトイレに行けないために尿失禁してしまう
・排便障害(便秘傾向)
#自律神経失調による便秘傾向
・体幹失調(開脚歩行、千鳥足歩行、体幹動揺)
・四肢失調(測定障害、運動分解、反復拮抗運動不可)
・筋緊張(筋トーヌス)低下
#小脳性失調による身体可動性障害
#【小脳性失調、安静度の制限】に伴う活動制限により活動耐性が低下している
#小脳性失調によるセルフケア不足
・構音失調(不規則言語、断綴性言語、爆発性言語)
#構音障害による言語的コミュニケーション障害
・眼球失調(滑動性障害、測定障害、眼振、緩急ミオクローヌス)
#眼球失調に伴う回転性めまいがある
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