【要点解説】一目でわかる!うつ病(急性期・導入期)の病態関連図

関連図

この記事(病態関連図)の活用方法

この「一目でわかる!病態関連図」シリーズは、複雑な疾患のメカニズムをストーリーのように直感的に理解できるよう設計されています。実習前の知識の整理やアセスメントの根拠固めにぜひご活用ください。


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病態を理解したら、次はそれを「どう看護に繋げるか」が重要です。
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うつ病

うつ病:以下の3つの条件に当てはまればうつ病となる。
・米国精神医学会が作成したDSM-5にある9項目のうち、「気分が憂うつである」「興味、関心、やりがい等の減退がある」の両方またはどちらかの項目とその他の項目を合わせて5項目以上当てはまる。
・上記の当てはまった項目の内容が1日中存在し、2週間以上続いている。
・薬剤性、身体疾患、他の精神疾患によるものではない。

うつ病(急性期・導入期)の病態関連図の構成要素

【病因】
・遺伝的因子
・生育歴、生育環境
・性格、人格、気質(特にメランコリー親和型の性格の傾向)
・環境の変化、ライフイベント(死別、喪失体験、退職、転職、失業、離婚、病気、手術、事故、被災、昇進、結婚、出産など)
・ストレス(対人関係、仕事、トラブルなど)
・感染症
・疾病の後遺症
・内分泌疾患、膠原病
・神経系疾患
・その他の精神疾患
・アルコール、薬剤

【病態】
・様々な病因により脳内のセロトニン・ノルアドレナリンの働き低下→ 情報伝達が阻害
1.神経伝達物質欠乏仮説:シナプス間隙のセロトニン・ノルアドレナリンが減少
2.神経伝達物質受容体機能亢進仮説:受容体の感受性が亢進(結合部位が増加) 

 【精神症状と関連する計画】
・感情障害(憂うつな気分、不安、焦燥感、苦悶、苦痛、自尊心の低下、劣等感、悲哀、感情鈍麻など)
 ・思考障害(思考抑制(制止)、判断力の低下、うつ病性仮性認知症、否定的な考え、悲嘆的な考え、微小妄想(罪業妄想、心気妄想、貧困妄想)、罪責(自責)、希死念慮など)
 ・認知障害(集中力の低下、記憶力の低下、優柔不断、興味の喪失、自己非難、自己卑下、自己破壊、過敏など)
・意欲障害、衝動の障害(食欲低下、意欲低下、寡黙、寡動、行動制止、精神運動制止、自傷行為、過量服用(オーバードーズ)、自殺企図など)
#ストレスに対処できない事による様々な精神症状がある
#憂うつな気分、焦燥感、感情鈍麻がある
#強い不安がある
#苦悶や苦痛がある
#自尊感情が低下している
#悲哀がある
#思考が混乱している
#認知機能が低下している
#思考障害により他者とかかわる事ができない(困難である)
#罪責、自責がある(自傷行為や過量服用(オーバードーズ)をした事があり再発の可能性がある)
#希死念慮や自殺企図の可能性がある

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