<定義>
病気や後遺症による医療処置・症状の管理・身体機
<「非効果的健康維持」と「非効的健康管理」の使い方の違い>
「非効果的健康維持」は、過食・運動不足・ 喫煙などの不健康なライフスタイルを変えたいと願っている個人に
「非効的健康管理」は、疾患や健康状態の自己管理に関する教育が必要な患者に使用する。
<看護計画>
目標
自己管理に必要な知識や技術を習得できる
問題点に気づき対処できる
必要な支援を受けられる
O-P
1.疾患、治療内容(胃がん場合はステージ、転移の有無)、今後の治療方針
2.既往歴
3.ADL・IADL
4.認知力、理解力
5.検査データ(TP、ALB、血清鉄など)
6.胃切除範囲と再建法
7.手術に伴う合併症の有無(縫合不全、膵炎、膵液ろう、腹腔内膿瘍、腸閉塞、胆嚢炎など)
8.胃切除後の後遺症
-小胃症状
-体重減少
–ダンピング症候群
>早期ダンピング症候群
食事回数
食事摂取時間
食事摂取量
症状(冷汗、めまい、動悸、腹痛、嘔吐、下痢など)
>後期ダンピング症候群
症状出現時間
症状(食後2~3時間後に起きる冷汗、めまい、手指の振戦、痺れ、倦怠感などの低血糖症状)
血糖値の変動
-貧血
-骨粗鬆症
-逆流性食道炎
-下痢
9.疾患について誰にどの様に説明されているか
10.疾患、治療に対する受け止め方
11.不安に思っていること
12.ストレスの有無、対処方法
13.セルフマネジメントの内容
-セルフマネジメントに対する理解度
-患者が行っている行動が正しいか
14.生活状況
-1日の過ごし方
-食生活(回数など)
-喫煙や飲酒の有無
-自宅・地域の環境
-職業
-経済状況
15.家族のサポートの有無、状況
16.家族の知識、理解
17.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用状況
-情緒的サポート:共感や愛情の提供
-道具的サポート:形のある物やサービスの提供
-情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
-評価的サポート:肯定的な評価の提供
T-P
1.患者の思いに寄り添い、尊重した態度で接する
2.患者の思い、不安に思っていることなどを傾聴する
3.患者の発言、表情や行動で気になった事は理由を確認する
4.患者の状態に合わせた食事ができる様に環境を調整する
5.患者に合ったケア、食事内容や方法を盛り込んだパンフレットを作成する
6.患者と家族が栄養指導を受けられる様に調整する
7.家族が同一の知識を得られ対応できる様に、 家族全員に説明できる場をつくる
8.多職種と連携して退院前カンファレンスを開催する
-患者や家族がニーズや不安な事などを表出できるように支援し、必要時は代弁する
-退院指導の内容を地域の支援者に伝える
9.退院前に外出や外泊を行って問題点を明らかにし、解決策を検討する
10.ソーシャルサポート(社会的支援)を紹介する
E-P
1.疾患、治療(手術方法)、予後、今後の治療方針について説明する
2.手術に伴う合併症について説明する(O-P参照)
3.治療に身体機能の変化や後遺症の可能性について説明する
4.食事は1回量を少なくし、分割して摂取する方法を勧める
5.食事はゆっくりと時間をかけて摂取する様に説明する
6.食後30分は上体を挙上し、すぐに横にならない様に説明する
7.定期的に体重測定を行う様に説明する
8.運動は軽い運動からはじめ、徐々に活動量を増やすように説明する
9.低血糖に備えて飴などを携帯する様に説明する
10.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用方法について説明する
11.災害時の対応について説明する
胃切除範囲と再建法
胃がんの手術について 国立がん研究センター東病院(外部サイト)
ダンピング症状
注意が必要な術後合併症・ダンピング症候群 看護roo!(外部サイト)
胃切除パンフレット参照
胃を切った方の快適な食事と生活のために 「胃癌術後評価を考える」ワーキンググループ PGS対応システム構築プロジェクト胃外科・術後障害研究会/編 (外部サイト PDF)