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<定義>
非効果的健康管理とは、疾患によって医療処置・症状の管理・身体機能の維持などを必要とする患者やその家族が必要な処置やケアを行う事が困難あるいは不十分であり、望む生活ができない状態を言う。
<「非効果的健康維持」と「非効的健康管理」の使い方の違い>
「非効果的健康維持」は喫煙、運動不足や過食・偏食などの不健康な生活習慣を変えたいと願っている個人に用いられ、発病を予防するための1次予防の場合に使用する。
「非効的健康管理」は疾患や健康管理に関する教育が必要な患者に使用する。
<看護計画>
疾患:脳梗塞
既往歴:
治療内容:
目標
自己管理に必要な知識や技術を習得できる
問題点に気づき対処できる
必要な支援を受けられる
O-P
1.脳梗塞の種類と原因疾患または要因
-心原性脳梗塞:心房細動、心筋梗塞、リウマチ性心疾患、(その他: )
-アテローム血栓性脳梗塞:高血圧、糖尿病、脂質異常症、(その他: )
-ラクナ梗塞:高血圧、糖尿病、脂質異常症、(その他: )
2.検査データ
-頭部CT、CTA
-頭部MRI、MRA
-DSA
-頸動脈エコー、心エコー
-血液検査:CRP、Dダイマー、PT、PT-INR、APTT、血糖値、腎機能、BNP
3.認知力、理解力
4.ADL・IADL
-各ADLの詳細
・食事(場所: 、方法: )
・整容(場所: 、方法: )
・入浴(場所: 、方法: )
・更衣(場所: 、方法: )
・排尿(場所: 、方法: )
・排便(場所: 、方法: )
・トイレ動作(方法: )
・移乗(方法: )
・屋内移動(方法: )
・屋外移動(方法: )
-IADLの詳細
・食事の準備(方法: )
・掃除(方法: )
・洗濯(方法: )
・買い物(方法: )
・その他(方法: )
5.バイタルサイン
6.初期症状 (発症時からの症状の変化を確認するためだが、不要な場合は削除する事)
-心原性脳梗塞またはアテローム血栓性脳梗塞の初期症状
・(アテローム血栓性脳梗塞)一過性脳虚血発作(TIA)(1時間以内(ほとんどは5~10分程度)の手足や顔面の運動障害や感覚障害、失語、失認、黒内障、頭痛、めまい、嚥下障害、平衡障害など)
・悪心、嘔吐
・頭痛
・意識障害
・瞳孔の大きさの障害(散瞳、縮瞳)
・瞳孔の反応の障害(眼球の位置の異常)
・片麻痺(心原性の場合は重度の片麻痺)
(部位: )
(分類:痙性麻痺、弛緩性麻痺)
(拘縮・変形の有無: )
・運動失調
・感覚障害
・視野障害
・構音障害
・(心原性脳梗塞)脳浮腫
-ラクナ梗塞の初期症状
・悪心、嘔吐
・頭痛
・瞳孔の大きさの障害(散瞳、縮瞳)
・瞳孔の反応の障害(眼球の位置の異常)
・運動失調不全片麻痺
(部位: )
(分類:痙性麻痺、弛緩性麻痺)
(拘縮・変形の有無: )
・純粋運動性片麻痺(純粋運動性発作)
・純粋感覚性発作
・手不器用症候群
・構音障害
7.後遺症、後遺症の程度
-心原性脳梗塞またはアテローム血栓性脳梗塞の後遺症
・瞳孔の大きさの障害(散瞳、縮瞳)
・瞳孔の反応の障害(眼球の位置の異常)
・運動障害
・感覚障害
・失行
・失認(半側空間無視、視覚性失認、身体失認)
・視野欠損
・構音障害
・失語
・嚥下障害
・排尿障害
・排便障害(便秘傾向)
・高次脳機能障害
・認知機能障害(脳血管性認知症)
・うつ病などの精神症状
・肺炎
・褥瘡
・感染症
-ラクナ梗塞の後遺症
・瞳孔の大きさの障害(散瞳、縮瞳)
・瞳孔の反応の障害(眼球の位置の異常)
・運動障害
・感覚障害
・失行
・失認(半側空間無視、視覚性失認、身体失認)
・視野欠損
・構音障害
・失語
・嚥下障害
・排尿障害
・排便障害(便秘傾向)
・高次脳機能障害
・認知機能障害(脳血管性認知症)
・うつ病などの精神症状
・肺炎
・褥瘡
・感染症
8.後遺症の変化、増悪の有無
9.食事摂取量、食事内容
10.嗜好、偏食の有無
11.体重、体重の変化
12.排尿状況
13.排便状況
14.安静度
15.活動量
16.睡眠状況
17.急性期治療(急性期に行われた治療)
-内科的治療
・血栓溶解療法
・抗凝固療法
・抗血小板療法
・その他(血液希釈療法、抗浮腫療法など)
-外科的治療
・脳室ドレナージ術
・開頭外減圧療法
-経皮的脳血栓回収療法
・ステント型脳血栓回収機器(ステントリトリーバー)
-急性期リハビリテーション
18.慢性期治療(現在の治療内容)
-内科的治療
・血小板凝集抑制薬
・抗凝固薬
・基礎疾患に対する治療(高血圧、心臓病、糖尿病、脂質異常症など)
・その他の薬(抗うつ薬、脳循環改善薬など)
・危険因子への対応:禁煙など
-外科的治療
・頸動脈内膜剥離術
・経皮的血管形成術
・頭蓋外-頭蓋内バイパス術(EC-ICバイパス術)
19.服薬状況
20.服薬管理状況
21.疾患について誰にどの様に説明されているか
22.疾患、治療に対する受け止め方
23.疾患についての理解
24.治療についての理解
25.危険因子についての理解(年齢、性別(男性)、加齢、高血圧、耐糖能異常、脂質代謝異常、心疾患、喫煙、飲酒、肥満など)
26.不安に思っていること
27.ストレスの有無、対処方法
28.セルフマネジメントの内容
-セルフマネジメントに対する理解度
-患者が行っている行動が正しいか
29.生活状況
-1日の過ごし方
-食生活(回数など)
-喫煙、飲酒の有無
-運動量、運動習慣
-自宅・地域の環境
-職業
-経済状況
30.家族のサポートの有無、状況
31.家族の知識、理解
32.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用状況
-情緒的サポート:共感や愛情の提供
-道具的サポート:形のある物やサービスの提供
-情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
-評価的サポート:肯定的な評価の提供
T-P
1.患者の思いに寄り添い、尊重した態度で接する
2.患者の思い、不安に思っている事を傾聴する
3.患者の発言、表情や行動で気になった事は理由を確認する
4.後遺症やADLに合わせて環境を調整する
-運動障害に対する環境調整
-失認に対する環境調整
-視野欠損に対する環境調整
-高次脳機能障害に対する環境調整
-認知機能障害に対する環境調整
-精神症状に対する環境調整
-転倒防止のための環境調整
5.後遺症やADLに応じて必要な動作を介助する
-できる事は自身で行う様に声掛けする
-できない事は介助する
6.多職種連携し、患者に合わせた適切な動作や補助具・自助具を活用できる様に調整する
7.多職種連携し、患者が適切な動作を獲得できる様に介入する
-ROM訓練
-筋力訓練
-作業訓練
-装具療法
-ADL訓練
8.それぞれの後遺症に対してサクッとまるわかり!脳梗塞診断の看護計画を参照する
サイト(一部の計画のみ)
note(すべての計画)
【完全公開はnoteだけ!!】サクッとまるわかり!脳梗塞の看護診断
9.血圧の管理を行う
※コピペでかんたん立案!非効果的健康管理:高血圧の看護計画を参照
10.栄養指導を受けられる様に調整する
11.確実に服薬できる様に内服管理を行う
12.内服を自己管理できる様に方法を検討する
13.疾患に対する注意点や自己管理の方法についてのパンフレットを作成する
14.家族や地域の支援者が同一の知識を得られ対応できる様に、 全員に説明できる場をつくる
15.在宅医療が受けられる様に多職種や地域の支援者と連携する
16.退院前カンファレンスを開催する
-患者や家族がニーズや不安な事などを表出できるように支援し、必要時は代弁する
-退院指導の内容を地域の支援者と情報共有する
17.ソーシャルサポート(社会的支援)を紹介する
E-P
1.脳梗塞についてパンフレットを用いて以下説明する
-脳梗塞とは、現在の病状
-継続する治療
・血栓予防について(抗血小板薬、抗凝固薬など)
・出血傾向(易出血状態)について
・出血や紫斑が見られた場合、すぐに受診する事
・その他:降圧剤、高脂血症治療剤など
-再発防止のための管理
・服薬の必要性
・服薬管理について
・原疾患の治療
・適切な血圧を維持する
・高血圧状態が続く場合、すぐに受診する事
・禁煙
・規則正しい生活を送る
・十分な睡眠、休息
・適切な食事(減塩、低コレステロール、高タンパク)
・しっかりと水分補給する
・お酒は適量とする
・適度な運動
・体重コントロール
・便秘予防
・過労防止
・ストレス管理
2.普段と違う様子が見られたらすぐに救急車を呼ぶ様に説明する
(再梗塞の症状、FASTで説明しても良い)
-片方の顔が歪む
-片方の顔、口や手足が動かない
-片方の顔、口や手足が痺れる
-呂律が回らない
-言葉が出ない
-言葉が理解できない
-立てない、歩けない
-片方の目が見えない、視野の半分が欠ける、二重に見える
-激しい頭痛
3.かかりつけ医の必要性について説明する
4.禁煙外来について説明する
5.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用方法について説明する
6.災害時の対応について説明する
以下、脳梗塞についての参考サイト(外部サイト)
脳梗塞とは
脳梗塞患者の家族が、看護で注意すべきポイントとは リペアセルクリニック東京院
脳梗塞の検査、治療
ジェネラリストのための脳梗塞診療2021
麻痺の評価
麻痺(運動麻痺)の看護|種類や評価方法、メカニズムなど ナース専科
日常生活の注意点について
脳卒中から大切な人を守る合言葉「FAST」(ファスト) 島田市立総合医療センター
入院の経過の参照
軽症 脳梗塞 患者さんパスシート 学校法人日本医科大学(PDF)