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<定義>
非効果的健康管理とは、疾患によって医療処置・症状の管理・身体機能の維持などを必要とする患者やその家族が必要な処置やケアを行う事が困難あるいは不十分であり、望む生活ができない状態を言う。
<「非効果的健康維持」と「非効的健康管理」の使い方の違い>
「非効果的健康維持」は喫煙、運動不足や過食・偏食などの不健康な生活習慣を変えたいと願っている個人に用いられ、発病を予防するための1次予防の場合に使用する。
「非効的健康管理」は疾患や健康管理に関する教育が必要な患者に使用する。
<糖尿病の分類>
Ⅰ型糖尿病:主に自己免疫を基礎にした膵臓の膵β細胞の破壊によってインスリンが欠乏して生じる糖尿病。(インスリンの分泌不足)
Ⅱ型糖尿病:インスリンの分泌能低下や抵抗性の増大に加えて、不摂生な食事・運動不足・肥満などの環境因子によるインスリン抵抗性の増大によりイスリンの作用不足が生じる糖尿病。(インスリンの分泌不足、インスリン抵抗性の増大,、インスリンの作用不足)
その他の特定の機序、疾患によるもの:膵β細胞の遺伝子異常、インスリン作用の伝達機構にかかわる遺伝子異常や血糖を上昇させるホルモンの増加を引き起こす二次性糖尿病(疾患例:甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、褐色細胞腫、膵炎、腫瘍、慢性肝炎、肝硬変、ステロイド、感染症など)。
妊娠糖尿病:妊娠中にはじめて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常。
<看護計画>
疾患:
既往歴:
治療内容:
目標
問題点に気づき対処できる
自己管理に必要な知識や技術を習得できる
必要な支援を受けられる
O-P
1.検査データ
-耐糖能検査:75g経口ブドウ糖負荷試験(75gOGTT)
-血液検査:血糖値、HbA1c、グルコアルブミン(GA)、インスリン、Cペプチド、1.5アンヒドログルシトール(1.5AG)、ケトン体、LDL-C、TG、HDL-C
-尿検査:尿糖、尿中アルブミン、尿中Ⅳ型コラーゲン、尿中ケトン、尿中Cベプチド
-腎機能検査
-眼底検査
-胸部レントゲン
-心電図
2.血糖値の変動
3.ADL・IADL
4.認知力、理解力
5.バイタルサイン
6.Ⅱ型糖尿病(発症時)の症状
-無自覚(自覚症状に乏しい)
-高血糖症状
・口喝
・多飲
・多尿
・頻尿
・空腹感
・体重減少
・易疲労感
・イライラ感
・抑うつ感
・不眠
7.食事摂取量、内容、時間
8.間食の有無
9.嗜好、偏食の有無
10.水分摂取量
11.水分出納バランス
-IN(輸液量、水分摂取量)
-OUT(尿量、排液量)
12.体重、体重の変化(20歳の時の体重、現在までの体重の経過)
13.排尿状況、尿の性状
14.排便状況
15.安静度
16.活動量、運動習慣
17.睡眠状況
18.治療内容
-食事療法
-運動療法
-生活習慣改善に向けた糖尿病に対する教育
-薬物療法
・インスリン分泌促進薬:( )
・インスリン抵抗性改善薬:( )
・食後高血糖改善薬:( )
19.服薬状況
20.服薬管理状況
21.疾患について誰にどの様に説明されているか
22.疾患、治療に対する受け止め方
23.増悪因子についての理解(不摂生な食事、運動不足、肥満、ストレス、喫煙、服薬管理ができないなど)
24.不安に思っていること
25.ストレスの有無、対処方法
26.セルフマネジメントの内容
-セルフマネジメントに対する理解度
-患者が行っている行動が正しいか
27.指導内容に対しての反応、理解
-食事療法( )
-運動療法( )
-薬物療法( )
28.生活状況
-1日の過ごし方
-食生活(回数、量、内容、時間など)
-喫煙の有無、程度
-飲酒の有無、程度
-自宅・地域の環境
-職業
-経済状況
29.家族のサポートの有無、状況
30.家族の知識、理解
31.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用状況
-情緒的サポート:共感や愛情の提供
-道具的サポート:形のある物やサービスの提供
-情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
-評価的サポート:肯定的な評価の提供
T-P
1.患者が糖尿病をどの様に認識しているか確認する
2.患者と一緒にこれまでの生活における問題点と今後改善できる具体的な行動について話し合う
※コピペでかんたん立案!非効果的健康維持の看護計画を参照する
3.水分出納バランスを確認し管理する
-水分管理を行う
・水分制限がある場合、水分量を守れる様に管理する
・水分制限がある場合、氷や含嗽などにより口喝を和らげる工夫を取り入れる
・水分が不足している場合は水分摂取を促す(介助する)
-排尿量を確認する
・水分出納バランスシートにチェックしてもらう(介助する)
4.すぐに排尿できる(排尿しやすい)様に環境整備する
5.安楽に過ごせる様に環境整備する
6.疲労感が強い場合は安静を促す
7.疲労感に応じて必要な動作を介助する
-できる事は自身で行う様に声掛けする
-できない事は介助する
8.患者の思いに寄り添い、尊重した態度で接する
9.患者の思い、不安に思っている事を傾聴する
10.患者の発言、表情や行動で気になった事は理由を確認する
11.イライラ感や抑うつ感が強い場合、専門科の受診を検討する(医師へ相談する)
12.医療者間で情報共有し、統一した態度で関わる
13.同じような体験を持つ患者と話ができる様に働きかける(ピアサポート)
14.不眠に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!不眠の看護計画を参照する
15.食事を糖尿病食へと変更する
16.間食の管理を行う
-なにをどこまで食べて良いか
-約束を守れているか
17.定期的に体重測定し、体重を管理する
18.栄養指導を受けられる様に調整する
19.多職種で連携し、適切な運動が行える様に支援する
-(具体的な運動: )
-(具体的な運動: )
-(具体的な運動: )
20.医師指示の血糖測定を行う
-自己(見守り、手技の指導、自立)・医療者
- 回/日( 時 時 時 時)
21.血糖値を把握するため、血糖値を手帳などに記入してもらう(介助する)
22.確実に服薬できる様に内服管理を行う
23.内服を自己管理できる様に方法を検討する
24.疾患に対する注意点や自己管理の方法についてのパンフレットを作成する
25.家族が同一の知識を得られ対応できる様に、 家族全員に説明できる場をつくる
26.在宅医療が受けられる様に多職種や地域と連携する
27.退院前カンファレンスを開催する
-患者や家族がニーズや不安な事などを表出できるように支援し、必要時は代弁する
-退院指導の内容を地域の支援者に伝える
28.病院または自宅近隣の糖尿病教室や患者会を紹介する
29.ソーシャルサポート(社会的支援)を紹介する
E-P
1.糖尿病についてパンフレットを用いて以下説明する
-Ⅱ型糖尿病とは、現在の病状
-Ⅱ型糖尿病の合併症
-治療方法
・血糖コントロールの必要性
・食事療法
・運動療法
・薬物療法
-治療の副作用と対処方法
・低血糖
・低血糖症状出現時の対処方法
・乳酸アシドーシス(ビグアナイド系薬を飲んでいる場合)
-シックデイと対処方法
-フットケア(足浴、爪の切り方)
-足病変に気を付ける事(白癬、カンジタ、胼胝(たこ)、鶏眼(うおの目))
2.血糖測定の方法と記録方法についてパンフレットを用いて説明する
3.かかりつけ医の必要性について説明する
4.定期的な受診の必要性について説明する
5.糖尿病教室や患者会の役割と必要性について説明する
6.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用方法について説明する
糖尿病について(外部サイト)
経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)|内分泌系の検査 看護roo!
管理栄養士が教える!糖尿病の食事で気を付けるべきポイント【基本編】 メディカルケア内科
糖尿病の運動のはなし 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター
-第18回 低血糖に注意!認知症とシックデイ メディマグ.糖尿病
糖尿病 患者指導用パンフレット国立国際医療研究センター糖尿病情報センター
血糖自己測定について 国立国際医療研究センター糖尿病情報センター
水分出納バランス
なんでなんだの水分出納バランスシート(Excelのダウンロード)