ちょっと知りたい!看護実習ミニ辞典:感覚機能の評価

成人

感覚機能の評価は、皮膚や筋肉、関節などから得られる感覚が保たれているかを確認します。

感覚の種類

感覚機能の評価で確認する体性感覚には、次のような種類があります。

・表在感覚:触覚、痛覚、温度覚
・深部感覚:位置覚、運動覚、振動覚
・複合感覚:立体感覚、2点識別覚、皮膚書字覚

表在感覚の評価

表在感覚とは、皮膚や粘膜で感じる感覚です。
表在感覚の評価では、触覚、痛覚、温度覚を確認します。

評価前に方法を説明し、閉眼してもらいます。
左右差を確認する場合は、左右の同じ部位を同じように刺激して比べます。

・触覚の評価:綿やティッシュペーパーなどで皮膚に軽く触れ、触れたことが分かるか確認する
・痛覚の評価:神経診察用ピンなどの先端を皮膚に軽く当て、痛みとして感じるか確認する
・温度覚の評価:温水と冷水を入れた試験管を皮膚に軽く当て、温かいか冷たいかを確認する

痛覚と温度覚の評価では、器具の先端や温度を事前に確認し、皮膚を傷つけるほど強い刺激や、熱すぎる・冷たすぎる刺激を与えないように注意します。また、創傷や炎症のある部位は避けます。

深部感覚の評価

深部感覚とは、筋肉や腱、関節などから得られる、身体の位置や動きに関する感覚です。
深部感覚の評価では、位置覚、運動覚、振動覚を確認します。

評価前に方法を説明し、閉眼してもらいます。
左右差を確認する場合は、左右の同じ部位を同じ方法で比べます。

・位置覚の評価:手指や足趾の側面を持って上下いずれかの位置に動かし、その位置を答えてもらう
・運動覚の評価:手指や足趾をゆっくり上下に動かし、動いた方向を答えてもらう
・振動覚の評価:振動させた音叉を骨の出っ張った部分に当て、振動を感じるか確認する

位置覚と運動覚の評価では、触れた圧力の違いで位置や動いた方向が分からないように、手指や足趾の側面を持ちます。

複合感覚の評価

複合感覚とは、皮膚などから得た感覚を組み合わせて、物の形や刺激の違いを判断する感覚です。
複合感覚の評価では、立体感覚、2点識別覚、皮膚書字覚を確認します。

表在感覚や深部感覚が保たれていることを確認します。
評価前に方法を説明し、閉眼してもらいます。

・立体感覚の評価:鍵や硬貨などの身近な物を手に持ってもらい、何であるかを答えてもらう
・2点識別覚の評価:2点識別器などで皮膚の2か所へ同時に触れ、1点か2点かを答えてもらう
・皮膚書字覚の評価:指先や先端の丸い物で手のひらなどに数字や文字を書き、何を書かれたかを答えてもらう

まとめ

・体性感覚には、表在感覚、深部感覚、複合感覚があります。
・表在感覚では、触覚、痛覚、温度覚を確認します。
・深部感覚では、位置覚、運動覚、振動覚を確認します。
・複合感覚では、立体感覚、2点識別覚、皮膚書字覚を確認します。

参考文献

神経学的検査チャート作成の手引き|日本神経学会
神経学的検査チャート|日本神経学会
フィジカルアセスメント ミニガイド|日本救急看護学会

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