サルコペニアとは、加齢や疾患などの影響によって骨格筋量と筋力が低下した状態です。
サルコペニアの要因
一次性サルコペニア:加齢以外に明らかな原因がないもの
二次性サルコペニア:活動低下、疾患、低栄養などが関係するもの
サルコペニアになると、ADL低下、転倒、骨折につながることがあります。

サルコペニアの評価
日本では、アジア人向けのAWGS 2025が診断基準として用いられます。
対象は、65歳以上に加え、筋の健康が懸念される50〜64歳です。
サルコペニアでは、下腿周囲長、握力、筋量、身体機能をそれぞれ異なる目的で確認します。
下腿周囲長や握力は、サルコペニアの可能性をみつける目安として用います。
確定診断では、DXAまたはBIAで筋量を測定し、低筋量と低筋力の両方があるかを確認します。
歩行速度や椅子立ち上がりなどの身体機能は、生活への影響や経過をみる指標として用います。

実習で確認すること
実習では、サルコペニアが生活にどのような影響を与えているかを確認します。
確認する内容は以下のとおりです。
・食事、排泄、更衣、入浴などのADL
・臥床時間、離床状況、活動量
・食事摂取量、体重変化、食欲、嚥下状態
・転倒歴、補助具の使用状況
入院前からの変化と日常生活への影響を合わせて確認します。
患者さんの状態に合わせて運動と栄養の面から必要な支援を考えましょう。
まとめ
・サルコペニアは、加齢や疾患などの影響によって骨格筋量と筋力が低下した状態です。
・加齢以外に明らかな原因がない一次性サルコペニアと活動低下、疾患、低栄養などが関係する二次性サルコペニアがあります。
・AWGS 2025では、低筋量と低筋力を中心にサルコペニアを評価します。
・実習では、入院前からの変化とADLの状況を確認し、運動と栄養の面から必要な支援を考えます。
参考文献
新しいサルコペニアの診断基準(AWGS 2025)のお知らせ|日本サルコペニア・フレイル学会
サルコペニア診療ガイドライン 2017年版のCQとステートメント|日本サルコペニア・フレイル学会
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