ちょっと知りたい!看護実習ミニ辞典:褥瘡発生予測スケール

成人

褥瘡発生予測スケールは、患者さんの褥瘡発生リスクを評価し、褥瘡予防につなげるための尺度です。

褥瘡の発生リスクを評価する

褥瘡の発生リスクを評価する方法には、厚生労働省の褥瘡に関する危険因子評価やブレーデンスケールがあります。

どちらも褥瘡の発生リスクを捉えるために用いますが、評価する項目や方法が異なります。

厚生労働省の褥瘡に関する危険因子評価

厚生労働省の褥瘡に関する危険因子評価では、日常生活自立度をJ・A・B・Cで評価します。
さらに、日常生活自立度がBまたはCの患者さんを対象に、次の危険因子を確認します。

・基本的動作能力(ベッド上での自力体位変換、イス上での座位姿勢の保持・除圧)
・病的骨突出
・関節拘縮
・栄養状態低下
・皮膚湿潤(多汗、尿失禁、便失禁)
・皮膚の脆弱性(浮腫)
・皮膚の脆弱性(スキン-テアの保有、既往)

基本的動作能力は「できる・できない」、その他の項目は「なし・あり」で評価します。

1つでも「できない」または「あり」に該当する場合は、その危険因子に応じた褥瘡予防につなげます。

ブレーデンスケール

ブレーデンスケールでは、次の6項目を評価します。

・知覚の認知
・湿潤
・活動性
・可動性
・栄養状態
・摩擦とずれ

各項目を1~4点で評価しますが、「摩擦とずれ」は1~3点で評価します。

合計点は6~23点で、点数が低いほど褥瘡発生リスクが高いと判断します。

評価で確認すること

評価では、合計点や危険因子の有無だけでなく、どの項目が褥瘡発生リスクにつながっているかを確認します。

例えば、体位変換ができない場合は除圧、皮膚湿潤がある場合はスキンケア、栄養状態が低下している場合は栄養面への支援など、患者さんのリスク要因に合わせて予防につなげます。

患者さんの状態が変化した場合は、再評価してリスクの変化を確認します。

まとめ

・褥瘡発生予測スケールは、褥瘡の発生リスクを評価し、褥瘡予防につなげるために用います。
・厚生労働省の危険因子評価では、基本的動作能力、病的骨突出、関節拘縮、栄養状態低下、皮膚湿潤、皮膚の脆弱性などを確認します。
・ブレーデンスケールは6項目を点数化し、合計点が低いほど褥瘡発生リスクが高いと評価します。
・評価では、どのような危険因子があるかを確認し、患者さんのリスクに合わせた褥瘡予防につなげます。

参考文献

褥瘡対策に関する看護計画書(例示)P.36|厚生労働省
用語集:褥瘡発生予測スケール|一般社団法人 日本褥瘡学会
ブレーデンスケール|ディアケア

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