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<定義>
非効果的健康管理とは、疾患によって医療処置・症状の管理・身体機能の維持などを必要とする患者やその家族が必要な処置やケアを行うことが困難あるいは不十分であり、望む生活ができない状態を言う。
<「非効果的健康維持」と「非効的健康管理」の使い方の違い>
「非効果的健康維持」は喫煙、運動不足や過食・偏食などの不健康な生活習慣を変えたいと願っている個人に用いられ、発病を予防するための1次予防の場合に使用する。
「非効的健康管理」は疾患や健康管理に関する教育が必要な患者に使用する。
看護計画
疾患:胃がん
既往歴:
治療内容:
目標
身体の変化や消化状態の変化を理解し、無理のない生活を行えるよう取り組める
胃がんに関連した栄養管理や生活上の注意点について、必要な知識・技術を習得し、実践できる
体調の変化や異常なサインに気づき、適切に対処し、必要に応じて医療者に相談できる
疾患や治療に伴う不安を表現できる
家族、医療チーム、社会資源など必要な支援を受けられる
O-P
1.検査データ
-上部消化管内視鏡(生検による組織診)
-上部消化管造影検査(X線、バリウム検査)
-CT、MRI、超音波検査、PETなど(進行度や転移の評価)
-血液検査(TP、Alb、Hb、WBC、CRP、AST、ALT、LDH、T-bil、BUN、Cre、Na、K、Cl、CEA、CA19-9、CA125など)
2.ADL・IADL
3.認知力、理解力
4.バイタルサイン
5.胃がんの症状の有無、程度
-無症状
-上腹部の不快感、胃部膨満感
-腹痛、心窩部痛
-食欲不振、食後の早期満腹感、体重減少
-胸やけ、おくび(げっぷ)、悪心・嘔吐
-黒色便(タール便)
-吐血
6.合併症の有無
-貧血
-胃穿孔
-胃閉塞、腸閉塞(通過障害)
-栄養障害
-水、電解質の異常
-ダンピング症候群の有無、タイミング、程度
・早期ダンピング症状(食後30分以内)( 全身倦怠感、動悸、発汗、めまい、顔面紅潮、腹痛、下痢など)
・後期ダンピング症状(食後2〜3時間)( 冷や汗、倦怠感、手指の震え、空腹感などの低血糖症状)
7.食事摂取量
8.水分摂取量
9.水分出納バランス
10.体重、体重の変化
11.排尿状況
12.排便状況
13.安静度、活動量、運動量
14.睡眠状況
15.治療内容
-内視鏡的治療(内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)など)
-外科的治療(胃切除、リンパ節郭清、胃再建術など)
-薬物療法(化学療法、分子標的薬、免疫療法など)
-放射線療法
-栄養療法、支持療法
16.治療の副作用の有無
-化学療法の副作用(骨髄抑制、消化器症状、倦怠感、脱毛、心毒性、腎障害など)
-放射線治療の副作用(皮膚障害、粘膜炎、唾液の分泌量低下、倦怠感、食欲不振など)
17.服薬状況
18.服薬管理状況
19.疾患について誰にどのように説明されているか
20.疾患、治療に対する受け止め方
21.疾患についての理解
22.治療についての理解
23.不安に思っていること
24.ストレスの有無、対処方法
25.セルフマネジメントの内容
-セルフマネジメントに対する理解度
-患者が行っている行動が正しいか
26.生活状況
-1日の過ごし方
-食生活(回数など)
-喫煙、飲酒の有無
-運動量、運動習慣
-自宅・地域の環境
-職業
-経済状況
27.家族のサポートの有無、状況
28.家族の知識、理解
29.家族の不安
30.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用状況
-情緒的サポート:共感や愛情の提供
-道具的サポート:形のある物やサービスの提供
-情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
-評価的サポート:肯定的な評価の提供
T-P
1.ADLに合わせて環境を調整する
2.患者の思いに寄り添い、尊重した態度で接する
3.患者の思い、不安に思っていることを傾聴する
4.患者の発言、表情や行動で気になったことは理由を確認する
5.ADLに応じて必要な動作を介助する
-できることは自身で行うように声掛けする
-できないことは介助する
6.各症状に対するケアを行う
-上腹部の不快感、胃部膨満感に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!腹部膨満の看護計画を参照する
-腹痛、心窩部痛に対するケアを行う
※時期に応じて以下の計画から選択する
コピペでかんたん立案!安楽障害:急性疼痛の看護計画
-食欲不振、食後の早期満腹感、体重減少に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!食欲不振の看護計画を参照する
-胸やけ、おくび(げっぷ)、悪心・嘔吐に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!安楽障害:悪心・嘔吐の看護計画を参照する
-黒色便(タール便)
・便の色、形状、回数を記録し、状況を把握する
・必要に応じてバイタルサイン測定を行い、異常があればすぐに医師に報告する
-吐血に対するケアを行う
・吐血時は体位を側臥位または頭を少し上げた体位にする(誤嚥、窒息予防)
・吐血の量、色、性状を記録し、異常があればすぐに医師に報告する
7.合併症の有無
-貧血に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!非効果的健康管理:貧血の看護計画を参照する
-胃穿孔に対するケアを行う
・急性腹症の症状(腹痛、腹膜刺激症状)を観察し、異常があればすぐに医師に報告する
・安静を保ち、必要に応じて輸液の準備、管理を行う
-胃閉塞、腸閉塞(通過障害)に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!機械的イレウスの看護診断を参照する
-栄養障害に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!栄養摂取不足、栄養バランス異常(成人)の看護計画を参照する
-水、電解質の異常に対するケアを行う
・水分出納バランスを測定し、体重、尿量、浮腫の有無を観察する
・血液検査の結果を確認し、必要に応じて補液や食事調整を行う
-ダンピング症候群に対する予防的ケアを行う
・食事は少量・頻回(1日5〜6回)に分ける
・よく噛んでゆっくり食べるように声かけを行う
・食事中の水分摂取は控えてもらい、水分は食間に摂るよう声かけを行う
・食後はすぐに動かず、20〜30分は座位で安静にするよう促す
-ダンピング症候群が出現したら以下対応する
・早期症状出現時は、安静を保ち症状が落ち着くまで様子を観察する
・後期症状(低血糖症状)出現時は、医師指示のブドウ糖や飴などを摂取してもらう
8.確実に服薬できるように内服管理を行う
9.内服を自己管理できるように方法を検討する
10.不安や抑うつが強い場合、専門科の受診を検討する(医師へ相談する)
11.同じような体験を持つ患者と話ができるように働きかける(ピアサポート)
12.疾患に対する注意点や自己管理の方法についてのパンフレットを作成する
13.家族が同一の知識を得られ対応できるように、 家族全員に説明できる場をつくる
14.在宅医療が受けられるように多職種や地域と連携する
15.退院前カンファレンスを開催する
-患者や家族がニーズや不安なことなどを表出できるように支援し、必要時は代弁する
-退院指導の内容を地域の支援者に伝える
16.ソーシャルサポート(社会的支援)を紹介する
E-P
1.胃がんについてパンフレットを用いて以下説明する
-胃がんとは、現在の病状
-治療方法、目的、期間
-治療の副作用、セルフモニタリングの方法
-日常生活の注意点
・内服管理
・自己判断で内服を中止しない
・強い腹痛、嘔吐、黒色便など、いつもと違う症状があればすぐに受診する
・食事は少量・頻回に分けて摂取する
・消化に負担のかかる刺激物は控える
・食後20〜30分はすぐに動かず安静にする
・体重を定期的に測り、急激に減る場合は病院に相談する
・規則正しい生活
・十分な栄養
・十分な休息
・ストレスケア
・周囲の人や職場からのサポートの必要性
2.かかりつけ医の必要性について説明する
3.定期的な受診の必要性について説明する
4.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用方法について説明する
5.災害時の対応について説明する
参考 について(外部サイト)
胃がんについての詳しい解説―胃がんの診断から治療(手術、化学療法)まで― 近畿大学奈良病院
−胃がんの原因、診断から治療(手術〜化学療法、腹腔内化学療法)まで−近畿大学医学部 外科学教室
おなかの病気・がんを知る 胃がんの解説と症状 おなかの健康ドットコム
胃がん患者さんへの看護のポイントは?病態生理や看護の実際まで徹底解説 レバウェル看護
<特集「栄養治療の新時代:多領域における課題と展望」> 上部消化管手術の周術期栄養管理 窪田 健他 京府医大誌 134(6),2025
ダンピング症候群は、胃の切除術後は常に注意をしないといけないものか? レバウェル看護
(13) 退院後に起こる問題と対処法 胃切除後症候群とは 日本臨床外科学会

