この記事は、「なんでなんだナーシング」のクオリティを体験していただくため【完全無料】で全ての情報を公開しています。
もしこの記事が「使える!」と感じたら、ぜひnoteメンバーシップ(初月無料)を覗いてみてください。
「アセスメント」や「看護診断」といったこの看護計画とセットで学ぶことで効果が倍増する300本以上の関連記事が全て読み放題になります。
<定義>
排尿回数が多い状態を頻尿と言う。
夜間の排尿回数が多い場合は夜間頻尿と言う。
一般的な1日の排尿回数は5~7回(日中5~6回、夜間0~1回)であるため、それ以上を頻尿と言うが個人差がある。また、本人が尿が近いと感じる場合にも頻尿と言える。
頻尿の際の尿量は原因によって様々である。
排尿のしくみ
※詳しくは以下を参照してください。
排尿障害に関するQ&A 看護roo!
・排尿にはどんな神経が関係しているの?
・3つの神経と排尿との関係は?
排尿はどのような仕組みで行われるの? 看護roo!

<看護計画>
疾患:
既往歴:
治療内容:
目標
頻尿に伴う随伴症状が軽減する(無くなる)
排尿回数が健康時の状態に近づく(戻る)
頻尿に対する知識を習得し、セルフマネジメントできる
O-P
1.頻尿に影響する因子の有無(疾患、水分以外)
-年齢
-性別
-発汗
-便秘
-肥満
-喫煙
-妊娠
-不眠
-ストレス
-低温環境、寒冷刺激、体温低下
2.検査データ
-尿検査:尿量、性状(色、混濁の有無など)、尿比重、尿沈査(赤血球、白血球、結晶、上皮細胞、細菌など)、尿生化学(Na、K、Cl、Ca、尿素窒素、尿糖、尿蛋白など)
-尿培養検査
-残尿測定
-血液検査:Na、K、Cl、Ca、血糖、浸透圧、ADH、TP、BUN、クレアチニン、Ht、Hb、WBC、 CRPなど
-腹部超音波検査
-レントゲン(腹部、腎部など)
-腎盂造影、尿管造影、膀胱造影、尿道造影
-膀胱鏡、尿道鏡
-膀胱内圧測定、尿道抵抗測定、尿流量測定
-1時間パッドテスト(尿失禁定量テスト)
3.質問票(評価表)
-過活動膀胱症状スコア(OABSS)
-OAB-q
-夜間頻尿特異的QOL質問票
-間質性膀胱炎症状スコア
4.バイタルサイン
5.意識レベル
6.認知力、理解力
7.ADL
8.飲水量、飲水内容(お茶、コーヒー、炭酸飲料、アルコールなど)
9.食事摂取量、食事内容(食事から摂取できる水分量、利尿作用のある食べ物の有無)
10.水分出納バランス
-IN(経口摂取量、輸液量、胃ろうなど)
-OUT(尿量、ドレーン類からの排液量)
11.排尿状況、排尿状況の変化(健康時と現在で比較)
-排尿回数
-排尿時間
-1回の尿量
-尿の性状
-排尿時の違和感、排尿時痛の有無
-残尿、残尿感の有無
-尿失禁の有無
-排尿する場所、環境
-排尿時に使用する物品の有無(おむつ、パッド、尿器、導尿物品など)
-排尿方法(おむつへの失禁、導尿、尿器、ポータブルトイレ、トイレ)
-排尿動作(動作、バランス、腹圧の有無)
12.頻尿に関連した随伴症状の有無と程度
-陰部のびらん
-IAD
-不安
-イライラ感
-不眠
-集中力の低下
-疲労感
-ボディイメージの混乱
-自尊感情の低下
13.頻尿に対する治療の有無
-排尿管理
・排尿状況の把握
・飲水制限(飲水コントロール)
-リハビリテーション
・骨盤底筋訓練
・膀胱訓練
-薬物療法
・抗コリン薬
・β3アドレナリン受容体作動薬(β3作動薬)
・漢方
・その他
-生活習慣改善に向けた頻尿に対する教育の有無
・飲水コントロールの方法
・アルコール、カフェイン制限
・禁煙指導
・排尿指導
・リハビリ指導
14.頻尿に対する治療や教育の効果
15.精神状態
16.心理状況
17.頻尿に対する思い
18.頻尿についての理解
T-P
1.寒冷刺激により尿量が増加しない様に環境を整える
-室温を調整する( ℃)
-寝具や衣服は温かいものとする
2.すぐに排尿できる様に環境を整える
-トイレに近い部屋にする
-排尿方法に応じた必要物品を準備する(導尿物品、尿器、ポータブルトイレなど)
-乗り降りしやすいベッドにする
-杖や車いすをすぐに使える様にセットする
-必要時な場合、トイレまでの順路に目印をつける
3.着脱しやすい衣服を選択する
4.水分出納バランスや排尿パターンに応じて飲水量を調整する
-時間毎の飲水量を決める( 時間毎に ml飲水する)
-1回の飲水量を少なくして回数を増やす
-就寝前の飲水回数、量を少なくする
5.排尿パターンを把握するために排尿状況を記録してもらう(できなければ介助する)
-排尿回数
-排尿時間
-1回の尿量
-尿の性状
-排尿時の違和感、排尿時痛の有無
-残尿、残尿感の有無
-尿失禁の有無
6.排尿直後に残尿測定を行う
7.排尿パターンに沿った排尿時間を検討する
8.排尿時間になったら排尿する様に促す(トイレに誘導する)
-日中( 時 時 時 時 時 時 時)
-夜間( 時 時)
9.多職種で連携し、適切なリハビリが行える様に支援する
-骨盤底筋訓練
・ 回/日( 時 時 時 時)
・具体的な方法:
・具体的な方法:
・具体的な方法:
-膀胱訓練
・ 回/日( 時 時 時 時)
・具体的な方法:
・具体的な方法:
・具体的な方法:
10.確実に服薬できる様に内服管理を行う
11.内服を自己管理できる様に方法を検討する
12.陰部の清潔を保持するため毎日清潔ケアを行う(できなければ介助する)
-具体的な方法:
-具体的な方法:
-具体的な方法:
13.尿失禁した場合、速やかに失禁対応を行う(できなければ介助する)
-具体的な方法:
-具体的な方法:
-具体的な方法:
※看護roo!「排泄ケア」の検索結果を参照する
14.随伴症状がある場合、随伴症状に対するケアを行う
-陰部のびらんやIADなどの皮膚トラブルが起きない様にケアを行う
※年齢に応じて以下の計画から選択する
コピペでかんたん立案!皮膚統合性障害リスク状態(成人)
-不安が見られる場合、不安に対するケアを行う
※年齢に応じて以下の計画から選択する
コピペでかんたん立案!不安(成人)の看護計画
-イライラ感などの強いストレスが見られる場合、ストレスに対するケアを行う
※年齢に応じて以下の計画から選択する
コピペでかんたん立案!非効果的コーピング(成人)の看護計画
-不眠が見られる場合、不眠に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!不眠の看護計画を参照する
-集中力低下疲労感が見られる場合、集中力低下や疲労感に対するケアを行う
コピペでかんたん立案!身体損傷リスク状態:転倒転落の看護計画
-ボディイメージ混乱が見られる場合、ボディイメージ混乱に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!ボディイメージ混乱の看護計画を参照する
-自尊感情の低下が見られる場合、自尊感の情低下に対するケアを行う
※コピペでかんたん立案!自尊感情低下の看護計画を参照する
15.患者の思いに寄り添い、尊重した態度で接する
16.患者の思い、不安に思っている事を傾聴する
17.患者の発言、表情や行動で気になった事は理由を確認する
E-P
1.頻尿について以下説明する
-頻尿とは、現在の病状
-頻尿の随伴症状
-治療方法
-リハビリの方法
2.すぐにトイレに行ける様に環境を調整するのが良い事を説明する
3.寒冷刺激を避け、身体を保温する様に説明する
4.排尿しやすい衣服を選択する様に説明する
5.水分摂状況を把握するために水分摂取量を記録する必要がある事を説明する
6.水分摂取状況に応じて水分摂取量や内容を調整する必要がある事を説明する
7.カフェインやアルコールを含む飲み物は利尿作用を促すため控えた方が良い事を説明する
8.飲み方の工夫について説明する
-時間毎の飲水量( 時間毎に ml飲水する)
-1回の飲水量を少なくして回数を増やす
-就寝前の飲水回数、量を少なくする
9.排尿パターンを把握するために排尿状況を記録する必要がある事を説明する
10.排尿パターンに応じて早めにトイレに行く様に説明する
11.皮膚トラブルや感染を予防するため、陰部の清潔を保持する必要がある事を説明する
12.皮膚トラブルや感染を予防するため、失禁したら速やかに対応する必要がある事を説明する
13.随伴症状が強い場合、無理して活動しなくて良い事を説明する
参考サイト
排尿障害|種類と原因、看護、看護計画など(まとめ)ナース専科
女性下部尿路症状診療ガイドライン[第2版] 日本排尿機能学会/日本泌尿器学会
男性下部尿路症状・前立腺肥大症診療ガイドライン 日本泌尿器科学会
頻尿にはさまざまな原因があった!症状にあわせた対処法を実践しよう pfizerUUI切迫性尿失禁相談室

