コピペでかんたん立案!非効果的気道浄化(成人)の看護計画


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なんでなんだナーシングの計画は以下の様な流れになっています。計画を調べる際にご活用ください。



非効果的気道浄化(成人)の看護計画テーマ曲

<定義>
非効果的気道浄化とは、線毛運動や咳嗽反射が低下している事によって気管支腺からの分泌物が増加し、分泌物または閉塞物を効果的に取り除けない状態である。

痰とは、気道からの粘膜でつくられる分泌物の事を言う。

痰の生成
正常な状態では気道では気道粘膜が粘液の絨毯を作り異物や細菌を洗い流して口腔内まで送り気付かないうちに飲み込んでいる。しかし、気道に炎症や感染が起こると痰が増加するため自覚する様になる。

喀痰とは、下気道から気道の外に喀出された気道分泌物の総称の事を言う。

痰の種類
-泡沫性痰:泡沫状の痰
・肺水腫
-漿液性痰:サラサラした透明な水様性の痰
・気管支喘息、気管支拡張症、肺水腫など
-粘液性痰:透明~白色で粘度がある痰
・慢性閉塞性肺疾患(COPD)、急性気管支炎の初期など
-粘液膿性痰:粘液性の痰と膿性の痰が混ざった痰
・様々なの呼吸器感染症
-膿性痰:黄色や緑などの色がついた粘度がある痰
・様々なの呼吸器感染症
-血痰:ほとんどが血液からなる痰
・肺がん、気管支拡張症、肺梗塞、びまん性肺胞出血症候群など
(血液が線状に混ざっている場合は血線、点状に混ざっている場合は血点と呼ぶ)

咳嗽の分類
-時期による分類
・急性咳嗽:3週間未満
・遷延性咳嗽:3~8週間
・慢性咳嗽:8週間以上
-咳嗽の内容による分類
・乾性咳嗽:痰を伴わない
・湿性咳嗽:痰を伴う

<看護計画>

疾患:
既往歴:
治療内容:

目標
気道の分泌が除去され、分泌物を誤嚥しない
気道の分泌が除去され、SpO2(  )%以上で過ごせる
気道の分泌が除去され、気道音が正常になる
気道の分泌物が除去され、安楽な呼吸ができる
気道の分泌物が除去され、 随伴症状が軽減(緩和)する
気道の分泌物が除去され、 随伴症状が起きない
自己排痰できる

O-P
1.喫煙歴
(毎日・週  日、  本/日、喫煙歴  年)
2.検査データ
-炎症反応に関する血液検査:白血球(WBC)、CRP、血液像、赤沈など
-動脈血ガス分析:pH、PaCO2、HCO3、BE、PaO2、SaO2
-喀痰検査:細菌検査、細胞診、細胞分画など
-胸部レントゲン
-心電図
-CT、MRI
-心臓超音波検査
-気管支鏡
-呼吸機能検査
-気道過敏性検査、アレルゲンテスト
3.意識レベル
4.認知力、理解力
5.麻痺の有無
6.嚥下機能、むせの有無
7.バイタルサイン
8.身体症状の有無(発熱、倦怠感、頭痛、咽頭痛、嘔吐、下痢など)
9.呼吸方法(口、鼻、気管切開、人工呼吸器)
10.口腔内や気道の乾燥の有無、加湿状況
11.呼吸状態、SpO2(安静時、労作時)
-呼吸数、呼吸の深さ(頻呼吸、徐呼吸、無呼吸)
-換気量(過呼吸(過換気、深大性呼吸)、低呼吸(低換気、浅表性呼吸))
-呼吸のリズム(クスマウル呼吸、チェーン-ストークス呼吸、 ビオー呼吸、奇異呼吸、シーソー呼吸)
-体位の異常(起座呼吸)
-努力呼吸の有無 (鼻翼呼吸、下顎呼吸、陥没呼吸、口すぼめ呼吸、呻吟、肩呼吸)
-呼吸音(呼気延長、減弱、消失、副雑音、左右差)
-副雑音の種類
・断続性ラ音(水泡音、捻髪音)
・連続性ラ音(笛音、いびき音、ストライダー、スクウォーク)
・胸膜摩擦音
-胸郭の動き
12.咳嗽の種類(急性咳嗽、遷延性咳嗽、慢性咳嗽)
13.咳嗽するタイミング、回数、特徴
14.効果的な咳嗽ができているか
15.有効な痰の喀出ができているか
16.分泌物が増加する原因や誘因の増減
17.分泌物の量
18.分泌物の性状
-泡沫性痰
-漿液性痰
-粘液性痰
-粘液膿性痰
-膿性痰
-血痰
19.分泌物に関連した随伴症状の有無と程度
-疲労
-睡眠障害
-食欲不振
-悪心・嘔吐
-言語的コミュニケーション障害
-不安
20.水分出納バランス
-IN(経口摂取量、輸液量、胃ろうなど)
-OUT(尿量、ドレーン類からの排液量)
21.治療内容、効果の有無
-吸引療法
・吸引の間隔(適宜、分泌物貯留時、  時間毎、  分毎)
・吸引を実施する部位(口腔、鼻腔、気管切開部、人工呼吸器)
-吸入療法
-体位変換
-水分の補給
-薬物療法
・去痰薬の使用
・鎮咳薬の使用
-呼吸理学療法
・体位ドレナージ
・スクイージング
・ハッフィング
・自動周期呼吸法
22.分泌物が貯留し、効果的に出せない事に対する患者の反応、思い
23.分泌物が貯留し、効果的に出せない事に対する家族の反応、思い
24.排痰に対するセルフマネジメント状況
-セルフマネジメントに対する理解度
-患者が行っている行動が正しいか
-自己排痰の方法
-排痰困難時の対処方法
25.家族のサポートの有無、状況
26.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用状況
-情緒的サポート:共感や愛情の提供
-道具的サポート:形のある物やサービスの提供
-情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
-評価的サポート:肯定的な評価の提供

T-P

1.安楽に過ごせる様に環境を調整する
-室温、湿度の調整( ℃、 %)
-室内を清潔に保つ
-定期的に換気を行う
2.呼吸を妨げない様にゆとりのある衣服にする
3.呼吸を妨げない様に掛物はできるだけ軽い物にする
4.安楽な体位へと姿勢を整える(ファウラー位、セミファウラー位、起坐位)
5.口腔内が清潔に保たれる様にケアを行う
-自分で行う
-患者の状態に合わせた方法で歯磨きの介助を行う
・実施日時:
・実施場所:
・具体的な方法:          
・具体的な方法:          
・具体的な方法:          
6.排痰を促すケアを行う
-効果的な咳嗽が行える様に介助する
-分泌物を吸引する
・吸引の間隔(適宜、分泌物貯留時、  時間毎、  分毎)
・吸引を実施する部位(口腔、鼻腔、気管切開部、人工呼吸器)
・患者に吸引を行う事を説明する
・末梢での異常呼吸音を聴取した時は体位ドレナージや呼吸リハビリテーションを取り入れ、分泌物を気管分岐部まで移動させてから吸引を行う
・低酸素症、肺胞虛脱、気道粘膜の損傷を防ぐため10秒以上吸引しない
・吸引によりSpO2が低下し呼吸状態が回復しない場合は、すぐに医師に報告し対応する
-医師指示の吸入療法を行う
・吸入を行うタイミング
・吸入を実施する部位(口腔、鼻腔、気管切開部、人工呼吸器)
・ネブライザーの種類:超音波、コンプレッサー式、間欠的陽圧呼吸式(IPPB)、定量吸入器(MDI)、ドライパウダー吸入器(DPI)、その他(  )
・使用する薬液:(  )、噴霧量: ml、時間: 分
・吸入を行う
・具体的な方法:吸入を行う際は腹式呼吸を促す
・具体的な方法:          
・具体的な方法:          
・具体的な方法:          
-体位変換を行う
・日中( 時:左・右・仰臥位、 時:左・右・仰臥位、 時:左・右・仰臥位、 時:左・右・仰臥位)
・夜間( 時:左・右・仰臥位、 時:左・右・仰臥位、 時:左・右・仰臥位、 時:左・右・仰臥位)
-水分の調整を行う
・水分摂取を促す、介助する(一般的に1500ml以上/日であるが、痰の性状によって調整する)
・炭酸飲料の様な腹部を膨満させて呼吸を妨げるものは避ける
-薬の管理を行う
・確実に服薬・吸入できる様に薬の管理を行う
・内服薬や吸入薬を自己管理できる様に方法を検討する
-呼吸理学療法を行う
・咳嗽を行う様に促す
・深呼吸を行う様に促す
・ハッフィングを行う様に促す
・自動周期呼吸法を促す(深呼吸→通常の呼吸→ハッフィングを繰り返す)
-体位ドレナージを行う
・右側(  、  、  、  時に  分実施する)
・左側(  、  、  、  時に  分実施する)
・仰臥位(  、  、  、  時に  分実施する)
・ファーラー位(  、  、  、  時に  分実施する)
・シムス位(  、  、  、  時に  分実施する)
・腹臥位(  、  、  、  時に  分実施する)
-スクイージングを行う
7.嚥下困難が見られる場合、嚥下困難に対するケアを行う
コピペでかんたん立案!身体損傷リスク状態:誤嚥・窒息の看護計画を参照する

コピペでかんたん立案!身体損傷リスク状態:誤嚥・窒息の看護計画

8.睡眠障害が見られる場合、睡眠障害に対するケアを行う
コピペでかんたん立案!不眠の看護計画を参照する

コピペでかんたん立案!不眠の看護計画

9.食欲不振が見られる場合、食事に対する援助を行う
コピペでかんたん立案!食欲不振の看護計画を参照する

コピペでかんたん立案!食欲不振の看護計画

10.悪心・嘔吐が見られる場合、悪心・嘔吐に対するケアを行う
コピペでかんたん立案!安楽障害:悪心・嘔吐の看護計画を参照する

コピペでかんたん立案!安楽障害:悪心・嘔吐の看護計画

11.言語的コミュニケーション障害が見られる場合、コミュニケーション方法を工夫する
コピペでかんたん立案!言語的コミュニケーション障害の看護計画を参照する

コピペでかんたん立案!言語的コミュニケーション障害の看護計画

12.不安が見られる場合、不安を軽減するケアを行う
コピペでかんたん立案!不安(成人)の看護計画を参照する

コピペでかんたん立案!不安(成人)の看護計画

13.ソーシャルサポート(社会的支援)を紹介する

E-P
1.喫煙者の場合、禁煙の必要性について説明する
2.適切な衣服や寝具について説明する
3.安楽な姿勢や体位について説明する
4.口腔ケアの重要性について説明する(感染予防)
5.分泌物の除去を促す方法について説明する
-分泌物を除去しやすい環境
-吸入療法
-体位変換
-水分の補給
-薬物療法
・去痰薬の使用
・鎮咳薬の使用
-呼吸理学療法
・体位ドレナージ
・スクイージング
・ハッフィング
・自動周期呼吸法
6.自己排痰する方法について説明する
-しっかりとうがいをする
-水分を多めに摂取する
-部屋の加湿を行う
-ネブライザーを行う
-体位ドレナージを行う
-咳嗽を行う
-ハフィングと咳嗽を行う
-排痰器具を使用する
7.内服管理の方法について説明する
8.随伴症状がある場合、各症状に対しての説明を行う(T-Pの各計画参照)
9.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用方法について説明する

以下、非効果的気道浄化(成人)についての参考サイト(外部サイト)

呼吸パターン、異常呼吸
異常呼吸 一般社団法人 日本臨床検査医学会

低酸素血症
酸素血症の4つの原因と症状 ナース専科

呼吸機能検査 看護roo!

呼吸音と副雑音の分類|基礎編(5) 看護roo!

副雑音の特徴|基礎編(7) 看護roo!

吸引 看護roo!

喀痰吸引時の量について。 お悩み掲示板 看護roo!

ネブライザー
吸入器の特徴と注意点 ネブライザーについて 独立行政法人 環境再生保全機構(外部サイト PDF)

排痰について 国立病院機構刀根山病院

創を押さえながらの咳嗽が痛みの予防に効くって本当?(自動周期呼吸法) 看護roo!

COPD(慢性閉塞性肺疾患)患者さんのQOL向上のために 呼吸リハビリテーションマニュアル 発刊のお知らせ 独立行政法人環境再生保全機構

酸素療法 看護roo!

動画でわかる看護技術 酸素吸入療法 看護roo!

酸素療法(酸素器具を学ぶ)JSEPTIC(日本集中治療教育研究会)

人工呼吸器装着患者・人工呼吸器モニタの観察ポイントは?

NPPV使用中の観察項目は?

禁煙指導

禁煙支援マニュアル(第二版)増補改訂版 厚生労働省

禁煙で健康な未来を 一般社団法人記念推進学術ネットワーク

禁煙治療のための標準手順書 特定非営利活動法人日本肺癌学会

水分出納バランス

なんでなんだの水分出納バランスシート(Excelのダウンロード)

<挿管中の管理・ワンポイント>

-挿管チューブの固定は確実に行う
-吸引は刺激を少なくするため、チューブを固定しながら行う
-吸引の前後は低酸素に注意し、必要時はジャクソンリースやバッグバルブマスクで加圧を行う
-痰が粘稠な時は、超音波ネブライザーなどを使用してから吸引を行うなど工夫する
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