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情報収集の素:ゴードンの機能的健康パターンテーマ曲
この記事に記載の情報収集項目は、『精神看護学実習』に特化した内容となっております。基礎看護学実習、成人看護学実習、老年看護学実習については、別途下記の記事をご参照ください。
基礎看護学実習、成人看護学実習
老年看護学実習
はじめに
今回はより良い情報収集を行える様にゴードンの機能的健康パターンを整理しました。ゴードンの機能的健康パターンを次の3つにまとめています。
1.情報収集する内容
2.どんな事をアセスメント(評価)したいのか?
3.関連する看護計画
そもそもなにをアセスメントするんだっけ?
とりあえず情報はとったけど、この情報はどこのパターンに入れるんだっけ?
どんな計画に使えるの?
と迷ったらこちらの表をお使いください。
※サイト版で確認する事ができるのは一部のみとなっています。すべて見たい方は初月無料・Excelでダウンロード可能な【なんでなんだナーシング×note】をお試しください。
ゴードンの機能的健康パターンとは
ゴードンの機能的健康パターンは患者の全体像をアセスメント(評価)するための書式です。ゴードンは健康機能を11のパターンに分類し、それぞれのパターンでどんな内容を情報収集すればいいのかを誰でもわかる様に枠組み化しました。
ゴードンと同じ様な患者の全体像をアセスメント(評価)するための書式にはNANDA-I(北米看護診断協会)があります。こちらは健康機能を13の領域に分類し、それぞれのパターンでどんな内容を情報収集すればいいのかを誰でもわかる様に枠組み化しています。これらは病院によっては良いとこ取りでミックスされている事もあります。
ゴードンの健康機能パターンでは、その患者がどんな状態であるか全体像を適切に把握するためのアセスメント(評価)に関する情報が求められます。
ゴードンの機能的健康パターン一覧表
※情報収集する項目、アセスメントしたい内容、関連する計画はこの限りではありません。また、各項目は患者の状態や状況により違う領域に入る事があります。決してこの表に固執して時間をロスしない様に注意し、患者の状態や状況に応じて臨機応変に調整してください。
領域 | 情報収集する項目 | アセスメントしたい内容 | 関連する計画 |
健康知覚-健康管理 パターン |
これまでの健康状態 ・既往歴、入院歴、治療歴 ・発症時期、病状の変遷、再発歴 ・合併症の有無(身体疾患・精神疾患) 健康についての考え方 ・病識の有無、精神疾患に対する認識 ・健康に関する信念 ・精神疾患の原因についてどのように考えているか ・家族や社会からのスティグマの有無 ・自責感や罪悪感の程度 健康のためにしていること ・生活リズム ・リラクゼーション方法(音楽、食べること、運動など) ・医療機関の治療以外の対処方法(サプリの利用、民間療法の利用状況) 見た目(個人の健康状態を指す視覚的な特徴や要素) ・表情 ・身なりの清潔感 ・体重、体重の増減 喫煙歴 ・喫煙本数・頻度 飲酒歴 ・飲酒頻度・量、飲酒に伴う行動の変化 薬物の使用歴 ・処方薬の使用状況、違法薬物の使用状況、乱用歴 ・薬物による精神状態への影響 ・離脱症状の有無 精神症状が出現した際の行動・対処方法、対処後の結果 ・症状出現時の自己対処行動(頓用薬の内服、独自の治療法・宗教・民間療法) ・受診のタイミング(早期・遅延・拒否) ・治療の成功体験、失敗体験 ・症状の改善・悪化の認識 内服薬の有無、管理状況 ・向精神薬の処方状況、服薬の影響(効果の実感、副作用) ・服薬に対する抵抗感、自己管理の可否 ・服薬の遵守度(服薬アドヒアランス) ・医療者の指示を実施できているか、守れているか ・家族や支援者の管理の有無 感染歴・免疫状態 ・過去の感染症歴、精神疾患との関連 転倒・転落歴 誤嚥・窒息歴 家族の健康状態 |
精神疾患に対する理解は適切か
精神疾患の認識が行動に影響していないか 健康を維持するための方法は適切か 治療やケアに積極的に参加できているか 治療の継続にリスクはないか |
非効果的健康維持
ノンコンプライアンス(リスク状態) 身体損傷リスク状態:外傷 身体損傷リスク状態:中毒リスク 健康管理促進準備状態 |
栄養-代謝 パターン |
普段食べている物、嗜好の有無 ・食べ物に対するこだわり ・好きな物、苦手な物の有無 ・特定の食べ物への偏り 買い物や調理を誰が行うか ・家族や他者への依存度 ・宅食サービス利用の有無 食欲の有無 ・摂食に対する強い衝動の有無 ・過食傾向の有無 ・食欲低下の有無、程度、持続期間 ・気分の変動に伴う食欲の変化 食事の回数、食事摂取量 ・パターンの乱れの有無 ・1日あたりの摂取量、摂取カロリー ・食事制限の有無、食事制限が守られているか サプリメントの有無 ・使用しているサプリメントの種類 ・サプリメントに対するこだわり 間食の有無 ・間食の頻度、内容 ・間食制限の有無、間食制限が守られているか 普段飲んでいる飲み物(飲み物の種類) 飲水量 ・飲水制限の有無、飲水制限が守られているか 体重、BMI ・1日の中での体重の変化の有無 ・体重変動の有無と程度 ・向精神薬による体重への影響 栄養状態 ・BMIによる栄養状態の評価 ・血液検査の結果(栄養状態や代謝状況の評価) 口腔、歯の問題の有無と食事への影響 ・虫歯、歯周病、欠損などの状態 嚥下状況と食事への影響 ・嚥下困難、むせの有無 食べ物の逆流の有無と食事への影響 ・胸やけ、酸っぱい液の逆流感の有無 消化器症状の有無と食事への影響 ・悪心、嘔吐の有無 ・膨満感、腹痛、便秘、下痢の有無 皮膚の状態 ・皮膚の潤い、弾力、色調の状態 ・発疹、乾燥、かゆみなど 浮腫の有無 骨の突出の有無 体温 ・異常な体温の上昇の有無 ・体温低下の有無 創傷の有無 ・外傷や皮膚の傷の有無 ・傷の大きさ、深さ、治癒状況の確認 |
精神状態や薬物療法に影響を受けた摂食行動の乱れはないか
体重の変動とその要因は適切に管理されているか 必要以上のカロリーおよび水分量を摂取していないか 必要なカロリーおよび水分量が不足していな |
過剰な栄養摂取(肥満)栄養バランス異常
栄養管理健康促進状態 嚥下障害 誤嚥リスク状態 体液量不足 体液量平衡異常リスク状態 体液量不足リスク状態 皮膚統合性障害:褥瘡 非効果的体温調整機能 |
排泄 パターン |
食事内容、食事摂取量 ・排便に影響する食べ物の有無 排便回数、量、性状 ・精神症状や向精神薬の影響の有無 排便方法、排便動作 ・排便時の動作のスムーズさ ・精神症状や向精神薬の影響の有無 排便時の不快感の有無 ・排便時に不快感や痛みがないか、その原因 腹部の状況、腸蠕動音 排便に関する検査データ ・腹部レントゲン、CT、腹部エコーなど 下剤使用の有無 ・自己管理できているか ・下剤に対する依存の有無 便失禁の有無 ・向精神薬や下剤の副作用、セルフケア不足による影響の有無 1日の水分摂取量 排尿回数、量、性状 ・精神症状や向精神薬の影響の有無 排尿方法、排尿動作 ・排尿時の動作のスムーズさ ・精神症状や向精神薬の影響の有無 排尿時の不快感の有無 ・排尿時に不快感や痛みがないか、その原因 排尿に関する検査データ ・尿検査、その他の排尿に関する検査結果 尿失禁の有無 ・向精神薬の副作用やセルフケア不足による影響の有無 排尿障害の有無 ・向精神薬の副作用やセルフケア不足による影響の有無 |
精神症状による排便の困難はないか
精神症状や向精神薬の影響で便秘や下痢が生じていないか 便秘や下痢に苦痛を感じていないか 下剤を適切に使用できているか 下剤に依存していないか 便失禁が薬の副作用やセルフケア不足によるものか 排尿動作がスムーズに行えているか 排尿時の不快感や苦痛がないか 精神症状や向精神薬の影響で頻尿、尿閉、夜間頻尿が起きていないか 尿失禁が薬の副作用やセルフケア不足によるものか |
便秘リスク状態
知覚的便秘 便失禁
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