定義
非効果的健康管理とは、疾患によって医療処置・症状の管理・身体機能の維持などを必要とする患者やその家族が必要な処置やケアを行うことが困難あるいは不十分であり、望む生活ができない状態をいう。
「非効果的健康維持」と「非効果的健康管理」の使い方の違い
「非効果的健康維持」は喫煙、運動不足や過食・偏食などの不健康な生活習慣を変えたいと願っている個人に用いられ、発病を予防するための1次予防の場合に使用する。
「非効果的健康管理」は、すでに疾患があり、治療や生活調整を継続するための知識・技術・支援が必要な患者に使用する。
看護計画
疾患:
既往歴:
治療内容:
目標
管理に必要な知識や技術を習得できる
管理上の問題に気づき対処できる
O-P
1.疾患、治療内容
2.既往歴
3.検査データ
-血液検査:腎機能(BUN、Cr、eGFR)、電解質(Na、K)、血糖、HbA1c、脂質、尿酸など
-尿検査:尿蛋白、尿アルブミン、尿沈渣など
-心電図
-胸部X線
-必要時:眼底検査、心エコー、頸動脈エコー、ABIなど
4.認知力、理解力
5.バイタルサイン
6.血圧上昇時の症状および高血圧性臓器障害を疑う症状の有無と状況
-無症状
-頭痛、視覚異常、意識障害、麻痺、構音障害、めまい、悪心、嘔吐など
-胸痛、背部痛、呼吸困難、浮腫、尿量減少など
-症状出現時の血圧値、脈拍、発症時刻、持続時間、受診状況
-症状の有無だけで血圧の状態を判断していないか
7.自宅における血圧の状況
-自宅における血圧の値、測定時刻、測定方法、測定回数、脈拍、記録状況
-起床時、就寝前など、主治医から指示された測定タイミングを守れているか
-血圧手帳やアプリなどを用いて記録し、受診時に提示できているか
8.目標血圧に対する理解
-診察室血圧、自宅での血圧の目標値についての理解
-血圧が高い場合や低い場合の相談についての理解
9.服薬状況、服薬管理状況
-降圧薬の名称、内服時刻、内服方法、飲み忘れの有無
-副作用の有無
-自己判断による中止、減量、増量、飲み方の変更の有無
10.疾患について誰にどのように説明されているか
11.疾患、治療に対する受け止め方
12.不安に思っていること
13.ストレスの有無、対処方法
14.セルフマネジメントの内容
-セルフマネジメントに対する理解度
-患者が行っている行動が正しいか
15.生活状況
-1日の過ごし方
-食生活(回数、食塩摂取量、外食・加工食品の利用状況など)
-体重、BMI、体重の変化
-喫煙の有無
-飲酒量、飲酒頻度
-運動量、運動習慣
-睡眠状況
-睡眠時無呼吸が疑われる症状(いびき、日中の眠気、起床時頭痛など)の有無
-自宅・地域の環境
-職業
-経済状況
16.家族のサポートの有無、状況
17.家族の知識、理解
18.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用状況
-情緒的サポート:共感や愛情の提供
-道具的サポート:形のある物やサービスの提供
-情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
-評価的サポート:肯定的な評価の提供
T-P
1.患者の思いに寄り添い、尊重した態度で接する
2.患者の思い、不安に思っていることを傾聴する
3.患者の発言、表情や行動で気になったことは理由を確認する
4.自宅における血圧の測定方法、記録方法、受診時の提示方法を患者と確認する
5.降圧薬を継続できるように内服時刻、飲み忘れ時の対応、副作用出現時の相談方法を確認する
6.患者に合った運動や食事内容を盛り込んだパンフレットを作成する
7.医師・管理栄養士と連携し、減塩、体重管理、食事内容の調整について栄養指導を受けられるように調整する
8.禁煙、節酒、運動、睡眠、ストレス対処など、患者の生活に合わせた改善方法を多職種と検討する
9.家族が同一の知識を得られ対応できるように家族全員に説明できる場をつくる
10.多職種と連携して退院前カンファレンスを開催する
-患者や家族がニーズや不安なことなどを表出できるように支援し、必要時は代弁する
-退院指導の内容を地域の支援者に伝える
11.ソーシャルサポート(社会的支援)を紹介する
E-P
1.高血圧についてパンフレットを用いて以下を説明する
-高血圧は自覚症状がないことが多く、症状がなくても脳、心臓、腎臓などの臓器障害につながる可能性があること
-主治医から示された目標血圧
-内服の必要性
-内服の管理方法
-降圧薬は自己判断で中止、減量、増量しないこと
-自宅で行う血圧測定は上腕式血圧計を用い、朝は起床後1時間以内、排尿後、朝食前、服薬前に椅子で1〜2分安静にして測定すること
-夜は就寝直前に椅子で1〜2分安静にして測定すること
-原則として朝・夜それぞれ2回測定し、平均値を血圧手帳へ記録すること
-血圧、脈拍、測定時刻、体調、内服状況を記録し、受診時に主治医へ提示すること
-主治医・管理栄養士の指示に基づき、減塩、体重管理、食事内容の調整を行うこと
-食塩摂取量は医療者から示された目標量を守ること
-適度な運動の方法
-適切な休息方法
-体重コントロールの必要性
-禁煙の必要性
-節酒の必要性
-便秘予防の方法
-寒冷刺激により血圧が上昇すること
-主治医から示された血圧値、連絡、受診基準に従うこと
-強い頭痛、視覚異常、麻痺、ろれつが回らない、胸痛、背部痛、呼吸困難などを伴う場合は、速やかに医療機関へ連絡し受診すること
2.かかりつけ医の必要性について説明する
3.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用方法について説明する
4.災害時の対応について説明する
-内服薬の予備、薬剤情報、お薬手帳、血圧の記録を準備する
-主治医や薬局の連絡先を確認できるようにしておく
-避難生活では内服中断、塩分摂取量の増加、睡眠不足、ストレスにより血圧が上昇しやすいことを理解する
参考サイト
高血圧 国立研究開発法人国立循環器研究センター
【高血圧】に関連する記事一覧 健康日本21アクション支援システム
パンフレットの種類と内容 – 厚生労働省>成人における血圧値の分類(mmHg)
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