コピペでかんたん立案!非効果的健康管理:消化管ストーマ(コロストミー・イレオストミー)の看護計画

健康知覚-健康管理パターン

消化管ストーマ(コロストミー・イレオストミー)とは

消化管ストーマは、手術によって結腸または回腸を腹壁へ開口し、便やガスを体外へ排出するためにつくられた排泄口である。
結腸を用いたストーマをコロストミー、回腸を用いたストーマをイレオストミーといい、一時的または永久的に造設される。
ストーマには排泄を調節する括約筋がないため、ストーマ装具を装着する。
ストーマ造設後は、排泄物の処理、ストーマと周囲皮膚の観察、装具交換などを継続して行う必要がある。

※消化管ストーマは、造設部位や造設目的、術後経過によって必要な管理が異なります。
本記事では、コロストミーとイレオストミーに必要な項目を幅広く掲載しています。
担当する患者さんのストーマの種類や状態に合わせて、該当する項目を選択して使用してください。

定義

非効果的健康管理とは、疾患によって医療処置・症状の管理・身体機能の維持などを必要とする患者やその家族が必要な処置やケアを行うことが困難あるいは不十分であり、望む生活ができない状態をいう。

「非効果的健康維持」と「非効果的健康管理」の使い方の違い

「非効果的健康維持」は喫煙、運動不足や過食・偏食などの不健康な生活習慣を変えたいと願っている個人に用いられ、発病を予防するための1次予防の場合に使用する。

「非効果的健康管理」は、すでに疾患があり、治療や生活調整を継続するための知識・技術・支援が必要な患者に使用する。

看護計画

疾患:
既往歴:
治療内容:

目標

消化管ストーマに関する自己管理の必要性を理解できる
消化管ストーマと周囲の皮膚を観察し、排泄物の処理や装具の交換を行える
トラブルに気づき、必要な対処や相談ができる
必要な支援を受けながらストーマのある生活に適応できる

O-P

1.疾患、治療内容、手術内容
2.既往歴、合併症
3.検査データ
-血液検査:WBC、RBC、Hb、Ht、CRP、TP、Alb、Na、K、Cl、BUN、Cr、血糖値など
-必要時:腹部X線検査、腹部CTなど
4.ADL・IADL
5.認知力、理解力、視力、手指の動かしやすさ
6.消化管ストーマの種類
-コロストミー、イレオストミー
-単孔式、双孔式
-一時的、永久的
7.ストーマ造設日、術後経過日数
8.ストーマの状態
-色、湿潤、形状、高さ、大きさ
-浮腫、出血の有無
9.ストーマ周囲皮膚の状態
-発赤、びらん、浸軟、掻痒感、疼痛、出血
-排泄物の付着、漏れの有無
10.腹部の形状
-座位、立位、前屈時のしわ、くぼみ、膨らみ
-体重変化による腹壁の変化
11.ストーマ装具の状況
-面板、パウチの種類
-面板の開口部とストーマの適合
-装具の装着状況、使用期間
-面板の浮き、溶解、剥離
-排泄物や臭いの漏れ
12.排泄物の状態
-便の性状、色、量、排泄回数
-排ガスの有無
-排泄量の急激な増加・減少
-イレオストミーの場合:水様便、排泄量の増加
13.肛門からの粘液や便の排出の有無
14.腹部症状の有無
-腹痛、腹部膨満
-悪心、嘔吐
-腸蠕動音
-排便・排ガスの停止
15.消化管ストーマの合併症の有無
-早期合併症:出血、壊死、陥没、粘膜皮膚接合部離開、感染など
-晩期合併症:狭窄、脱出、傍ストーマヘルニア、瘻孔形成など
-イレオストミーの場合:高排出量ストーマ、脱水、電解質異常
16.セルフマネジメントの状況
-ストーマについての知識、理解
-排泄物を処理する手技
-装具を剥離し、皮膚を洗浄・乾燥する手技
-ストーマの採寸、面板の切断、装具を貼付する手技
-皮膚トラブルや装具の漏れへの対処方法
-患者が行っている行動が適切か
17.食事摂取量、食事内容
-食事回数、咀嚼状況
-便の性状やガス、臭いとの関連
18.水分摂取量、水分出納
-口渇、皮膚・口腔粘膜の乾燥
-尿量、尿の色
-イレオストミーの場合:脱水、電解質異常を疑う所見
19.体重、体重の変化
20.ストーマに対する思い、受け止め方
21.身体像、外出、入浴、運動、仕事、性生活に対する不安
22.生活状況
-1日の過ごし方
-食生活
-喫煙、飲酒の有無
-自宅・地域の環境
-就学、就労状況
-経済状況
23.家族のサポートの有無、状況
24.家族の知識、理解、不安
25.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用状況
-情緒的サポート:共感や愛情の提供
-道具的サポート:形のある物やサービスの提供
-情報的サポート:問題の解決に必要なアドバイスや情報の提供
-評価的サポート:肯定的な評価の提供

T-P

1.セルフケアが確立するまでストーマと周囲皮膚の管理を行う
2.患者の理解力、視力、手指の動かしやすさに合わせて、セルフケアへ段階的に参加できるように支援する
-ストーマと周囲皮膚の観察
-排泄物の処理
-装具の剥離、皮膚の洗浄・乾燥
-ストーマの採寸、面板の切断、装具の貼付
3.ストーマの種類、排泄物、ストーマと腹部の形状に合った装具を選択できるように支援する
-面板の開口部をストーマの大きさに合わせる
-しわやくぼみがある場合は、必要に応じて補助用品を使用する
4.ストーマと周囲皮膚を経時的に確認する
-色、湿潤、浮腫、大きさ、出血を確認する
-発赤、びらん、浸軟、疼痛、掻痒感を確認する
-排泄物の付着、漏れの原因を確認する
5.ストーマの色調変化、壊死、大量出血、急な陥没・脱出などがある場合は直ちに報告する
6.排泄物の性状、量、排泄回数、排ガスを確認し、異常があれば以下のように対応する
-排便・排ガスの停止、腹痛、腹部膨満、悪心・嘔吐がある場合は速やかに報告する
-イレオストミーで排泄量の著しい増加が続く場合は、高排出量ストーマを疑い、脱水と電解質異常を確認する
7.患者のストーマの種類、排泄状況、栄養状態に応じて、医師・管理栄養士と連携して食事と水分を調整する
-患者の状態に応じた食事へと調整する
-便秘、下痢、ガス、臭いと食事との関連を確認する
-イレオストミーでは、排泄量と脱水の状態に応じて水分・電解質管理を行う
8.ストーマ装具の漏れや皮膚障害がある場合は、装具の適合、交換間隔、手技を確認して調整する
9.患者の理解内容や価値観、意思決定の経過を確認する
10.患者の思いに寄り添い、ストーマや身体像、生活の変化に対する思いを傾聴する
11.患者が外出、入浴、運動、就学・就労などを再開できるように、生活に合わせた方法を検討する
12.患者の生活に合ったチェックリストやパンフレットを作成する
13.家族がケアへ参加する場合は、同じ方法でケアできるように説明・練習する場を設ける
14.必要時は外出・外泊を行い、装具交換、排泄物の処理、食事、外出時の物品などの問題点と解決策を検討する
15.多職種と連携して退院前カンファレンスを開催する
-患者や家族がニーズや不安を表出できるように支援し、必要時は代弁する
-退院指導の内容を地域の支援者と情報共有する
16.退院後もストーマ外来やかかりつけ医へ相談できるように調整する
17.ストーマ用品の購入・受け取り方法を確認し、身体障害者手帳や日常生活用具給付制度などの対象となる場合は利用可能な支援へつなげる
18.災害時に備えて、装具とケア用品を準備できるように支援する
19.ソーシャルサポート(社会的支援)を紹介する

E-P

1.消化管ストーマについて説明する
-コロストミーとイレオストミーの違い
-一時的・永久的ストーマの違い
-ストーマには括約筋がなく、便やガスを自分の意思で調節できないこと
2.ストーマの観察方法について説明する
-色、湿潤、形状、高さ、大きさ、浮腫、出血を確認する
-暗赤色・黒色などの色調変化、大量出血、急な陥没・脱出がある場合は医療機関へ連絡する
3.ストーマ周囲皮膚の観察とケアについて説明する
-発赤、びらん、浸軟、掻痒感、疼痛、出血、排泄物の漏れを確認する
-皮膚をこすらずに洗浄し、十分に乾燥させてから装具を貼る
-皮膚障害や漏れが続く場合は自己判断で対処を続けず、ストーマ外来へ相談する
4.排泄物の処理と装具交換について説明する
-パウチ内の排泄物を適切な時期に処理する
-装具の剥離、皮膚の洗浄・乾燥、ストーマの採寸、面板の切断・貼付方法
-装具の交換間隔は、使用する装具と皮膚状態に応じた指示を守ること
5.排泄物と腹部症状の観察について説明する
-便の性状、色、量、排泄回数、排ガスを確認する
-排泄がなく、腹痛、腹部膨満、悪心・嘔吐を伴う場合は速やかに医療機関へ連絡する
-イレオストミーで通常より排泄量が著しく増加した状態が続く場合は、高排出量ストーマや脱水のおそれがあるため医療機関へ相談する
6.食事・水分管理について説明する
-食事はよく噛み、体調を確認しながら食品の種類と量を調整する
-便秘、下痢、ガス、臭いが気になる場合は食事との関連を記録し、個別に調整する
-自己判断で過度な食事制限を行わない
-イレオストミーでは、口渇、尿量減少、濃い尿、めまいなどの脱水症状に注意する
7.日常生活について説明する
-装具の状態を確認しながら、入浴、運動、仕事、旅行などを行えること
-衣類やベルトでストーマを強く圧迫しない
-外出時は予備の装具、廃棄用袋、清拭用品、着替えなどを携帯する
-性生活に不安がある場合は医療者へ相談できること
8.ストーマ用品の購入・受け取り方法について説明する
-使用している装具の商品名、品番、購入先を記録する
-利用できる公的支援について市区町村や医療ソーシャルワーカーへ相談する
9.定期受診を継続し、必要に応じてストーマ外来を利用することについて説明する
10.ソーシャルサポート(社会的支援)の活用方法について説明する
11.災害時の対応について説明する
-装具とケア用品を余裕をもって備蓄する
-使用している装具の商品名、品番、購入先、医療機関の連絡先を携帯する
-非常用持ち出し袋に装具、廃棄用袋、清拭用品、着替えなどを準備する

参考サイト

ストーマ種類別の特徴|公益社団法人 日本オストミー協会
日常生活のポイント|公益社団法人 日本オストミー協会
ストーマケアについて|一般社団法人 日本創傷・オストミー・失禁管理学会
ストーマ(人工肛門・人工膀胱)を設けた人のセルフケア|国立がん研究センター中央病院
ストーマ|国立がん研究センター がん情報サービス

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