FIM(Functional Independence Measure:機能的自立度評価法)は、日常生活で実際に行っている動作の自立度と、必要な介助量を評価する尺度です。
リハビリテーション領域でよく用いられます。
FIMとは
FIMは、患者さんが現時点で実際に行っている動作を評価します。
評価項目は、運動項目と認知項目に分かれます。
・運動項目:13項目
・認知項目:5項目
・合計:18項目
すべての項目を1~7点で評価し、合計点は18~126点です。
点数が高いほど自立度が高いことを示します。

運動項目
運動項目は、次の4つに分かれます。
・セルフケア:食事、整容、入浴、更衣(上半身)、更衣(下半身)、トイレ動作
・排泄コントロール:排尿、排便
・移乗:ベッド・椅子・車椅子、トイレ、浴槽・シャワー
・移動:歩行または車椅子、階段
どの程度自分で行い、どの程度の介助が必要かを確認します。
認知項目
認知項目は、次の5項目です。
・理解
・表出
・社会的交流
・問題解決
・記憶
会話ができるかだけでなく、日常生活に必要な情報を理解し、適切に判断して行動できるかを確認します。
7段階で評価する
FIMでは、自立度と介助量を次の7段階で評価します。
・7点:完全自立。補助具や介助を必要とせず、安全に行える
・6点:修正自立。補助具の使用、時間、安全面への配慮などが必要
・5点:監視・準備。声かけ、見守り、物品の準備などが必要
・4点:最小介助。本人が75%以上を行う
・3点:中等度介助。本人が50~74%を行う
・2点:最大介助。本人が25~49%を行う
・1点:全介助。本人が25%未満
※判定は、使用するFIMの評価基準に従ってください。

「しているADL」を評価する
FIMは、リハビリ場面で行っている訓練動作ではなく、病棟生活で実際に行っている動作を評価します。
訓練室では一人で歩けても、病棟では見守りや介助が必要な場合があります。
この場合は、病棟で実際に必要としている介助量をもとに評価します。
例えば、見守りだけであれば5点になります。
点数だけで判断しない
同じ合計点でも介助が必要な項目は患者さんによって異なります。
合計点だけでなく、各項目の点数に加えて具体的な介助内容を確認しましょう。
確認する内容は次のとおりです。
・どの動作に介助が必要か
・声かけや準備だけで行えるか
・安全性や所要時間に問題がないか
・認知面が動作に影響していないか
これらを実際の生活場面で確認します。
経過を比較する
入院時、状態変化時、退院前などの時点で評価することにより、自立度や介助量の変化を確認できます。
点数が変化した項目では、どのような変化があったのかを確認します。
まとめ
・FIMは、日常生活で実際に行っている動作の自立度と介助量を評価します。
・運動13項目と認知5項目の合計18項目を評価します。
・各項目は1~7点で、合計点は18~126点です。
・リハビリ場面でできる動作ではなく、「しているADL」を評価します。
・合計点だけでなく、各項目の点数と具体的な介助内容を確認します。
参考文献
FIM(機能的自立度評価法)|慶應義塾大学医学部 リハビリテーション医学教室
機能的自立度評価法(FIM)|ナース専科
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