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アセスメント(評価)ってなにを書けばいいの?
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嚥下障害を評価する領域
ゴードンの機能的健康パターン:栄養-代謝パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:適切に飲食する
嚥下障害とは
嚥下障害とは、食べ物の認識から食塊を胃に送り込むまでの過程のいずれかが障害されている状態を言う。
嚥下の過程
嚥下は3期モデル、4期モデル、プロセスモデル、5期モデルと様々なモデルで説明されているが、なんでなんだナーシングでは5期モデルについて説明する。
5期モデル:食べ物を認識してから胃に送り込むまでの一連の流れを表したもので、先行期、準備期、口腔期、咽頭期、食道期の5つに分かれる。
先行期:食べ物を認識して口まで運ぶ段階。
準備期:食べ物を咀嚼して飲み込みやすいように食塊を形成する段階。
口腔期:舌を使って食塊を咽頭まで送り込む段階。
咽頭期:嚥下反射が起きて食塊を咽頭から食道に送り込む段階。
食道期:食塊を食道から胃に送り込む段階。
嚥下障害の分類
運動障害:嚥下に関連した運動の異常によって起きる嚥下障害。
器質的障害:嚥下に関連した器官や構造の異常によって起きる嚥下障害。
機能的障害:運動障害と器質的障害以外の異常によって起きる嚥下障害。機能的障害は更に嚥下時痛、加齢性、心因性、医原性に分類される。
その他:集中できない食事環境や姿勢によって起きる嚥下障害。
※嚥下障害の分類は明確ではなくサイトによって異なります。
嚥下障害に必須の情報収集項目
嚥下障害の原因
嚥下障害が生じてから現在までの経過
バイタルサイン
意識レベル
認知機能
運動障害の有無
ADL状況
口腔内、咽頭、喉頭、食道の状況
食欲の有無
食べ物、食器の認識
食器の使い方
食事の姿勢
1口量、食事のペース
嚥下状況
むせの有無
咳嗽の有無
口腔内、嚥下時の痛み
食べ物の残留、残留感の有無
食事内容、食事量
嚥下障害の随伴症状(むせ、咳嗽、誤嚥、咽頭の違和感、声の変化など)
嚥下障害に関する検査データ(反復唾液飲みテスト、(RSST)水飲みテスト、食べ物テスト、血中酸素飽和度モニター、嚥下内視鏡検査(VE)、嚥下造影検査(VF)、頸部聴診法、頸部レントゲン、筋電図検査など)
嚥下障害に対する治療や工夫の有無(嚥下訓練(直接訓練、間接訓練)、代替的アプローチ法(環境の工夫、食形態の工夫、姿勢の調整)、原因疾患に対する治療など)
嚥下障害に対する治療の効果
嚥下障害に対する患者や家族の反応
嚥下障害のアセスメント定型文
アセスメントの基本的な流れと書き方
アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。
2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。
3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により 【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
作成の方法
・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。
1.患者の状態の判断
■患者の状態
Aさんは【いつ】、【嚥下障害の原因疾患を記入】となり、【嚥下障害が生じてから現在までの経過を記入】。現在は【嚥下障害の状況と随伴症状を記入】である。
検査データは【異常な検査データ、画像などの結果を記入】である。
■介入の有無
嚥下障害に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われている。
嚥下障害に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分ではない。
嚥下障害に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。
■患者・家族の思い、認識
Aさん(Aさんの家族)は嚥下障害について【患者の反応(家族の反応)】と【話している、認識している】。
■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
これらの事から、嚥下障害に伴う弊害が見られている状態は適切な状態とは言えない。
(ヘンダーソンの場合)
これらの事から、嚥下障害に伴う弊害が見られている状態は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)
2.根拠の記載
■大脳皮質の障害による嚥下障害(運動障害)
疾患:脳出血、脳梗塞、脳腫瘍、脳炎、頭部外傷
この【食事中、食後】に見られる【嚥下困難、むせ、誤嚥、喉の辺りからの音、鼻咽腔逆流、咽頭の違和感、胸の辺りの詰まり感、食べ物の残留、食べ物の残留感、喀痰の増加、食事摂取量の低下、食事時間の延長、食後の疲労】は大脳皮質の【運動野、補足運動野、感覚野、島】の障害による【嚥下反射の低下、嚥下反射の消失、嚥下に関する協調性運動の低下、嚥下に関する協調性運動の消失】によって【食べ物が口からこぼれてしまう事、食べ物を口腔内に留められない事、咀嚼できない事、食塊を形成できない事、食塊を咽頭まで送り込めない事、嚥下する前に食塊が咽頭に流れ落ちてしまう事、口腔内残渣が咽頭に流れ落ちてしまう事、口腔内圧が高まらない事、嚥下できない事、嚥下反射が遅延する事、食塊が咽頭(梨状窩)に残る事】で生じている。
※大脳皮質の障害と同時に上位運動ニューロンと脳神経が障害される事が多いです。(障害された部位以下の神経が同時に機能しなくなる)
■高次脳機能障害の合併による嚥下障害(運動障害)
疾患:脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、多発性硬化症、低酸素脳症、頭部外傷
失行
この【食事中、食後】に見られる【食事を食べようとしない様子、食器の使い方に戸惑う様子、食器の使い方を誤る様子、使いにくそうな持ち方をする様子、顔を食器に近づけて食べる様子、片方の手が食事動作を邪魔する様子、食べ物を口腔内に溜めて飲み込めない様子】は【脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、多発性硬化症、低酸素脳症、頭部外傷】による【左頭頂葉、前頭葉】の障害により【食事のしかた、食器の使い方、口や舌の使い方、食べ物の飲み込み方】を失行している事で生じている。
失認
この【食事中、食後】に見られる【麻痺側の食事を食べない様子、麻痺側の口腔内に食べ物が残留する様子、自身の食事以外を食べようとする様子】は【脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、多発性硬化症、低酸素脳症、頭部外傷】による【頭頂葉、後頭葉】の障害により【麻痺側、半側の空間】を失認している事で生じている。
注意障害
この【食事中、食後】に見られる【注意散漫な様子、食事に集中できない様子、複数の事を同時に行えない様子、ぼんやりしている様子、食事に興味を示さない様子】は【脳出血、くも膜下出血、脳梗塞、多発性硬化症、低酸素脳症、頭部外傷】による前頭葉の障害に伴う注意障害により生じている。
……アセスメントの続きは【なんでなんだナーシング×note】で見る事ができます。
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その他の根拠一覧
■上位運動ニューロン(錐体路)の障害による嚥下障害(運動障害)
■中脳の黒質・大脳基底核の変性・脱落による嚥下障害(運動障害)
■延髄の嚥下関連ニューロンの障害(球麻痺)による嚥下障害(運動障害)
■延髄の嚥下中枢の障害(球麻痺)による嚥下障害(運動障害)
■延髄の障害(延髄外側梗塞)による嚥下障害(運動障害)
■脳神経(末梢神経)の障害による嚥下障害(運動障害)
■神経筋接合部の障害による嚥下障害(運動障害)
■筋力低下による嚥下障害(運動障害)
■食道の運動障害による嚥下障害(運動障害)
■自己免疫の異常による嚥下障害(運動障害)
■内分泌の異常による嚥下障害(運動障害)
■口腔の異常による嚥下障害(器質的障害)
■機械的狭窄による嚥下障害(器質的障害)
■外部からの圧迫による嚥下障害(器質的障害)
■嚥下時痛による嚥下障害(機能的障害)
■加齢による嚥下障害(機能的障害)
■レビー小体型認知症による嚥下障害(機能的障害)
■アルツハイマー型認知症による嚥下障害(機能的障害)
■経管栄養チューブによる嚥下障害(機能的障害)
■気管カニューレによる嚥下障害(機能的障害)
■薬剤の副作用による嚥下障害(機能的障害)
■化学療法の副作用による嚥下障害(機能的障害)
■放射線治療の副作用による嚥下障害(機能的障害)
■心因性障害による嚥下障害(機能的障害)
■集中できない食事環境による嚥下障害(その他の原因)
■不適切な姿勢による嚥下障害(その他の原因)
■食事形態が合っていない事による嚥下障害(その他の原因)
■使用する食器が合っていない事による嚥下障害(その他の原因)
※根拠の記載、看護問題の記載、関連する看護計画、参考サイトの具体的な内容は以下のサンプル記事を参照ください。
その他のお役立ちコンテンツ
-看護実習のすべてがわかる!-なんでなんだの看護過程ガイドブック
情報収集
しっかり整理整頓!情報収集の素:ゴードンの機能的健康パターン
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