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肥満を評価する領域
ゴードンの機能的健康パターン:栄養-代謝パターン、健康知覚-健康管理パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:適切に飲食する
肥満とは
肥満とは、脂肪組織が過剰に蓄積し、体重が増加した状態を言う。(BMI25以上)
肥満は、エネルギー摂取量がエネルギー消費量を上回り続けたときに生じる。
日本では、成人の肥満の判定として以下の基準が採用されている。
・肥満:BMI 25以上
・高度肥満:BMI 35以上
日本では、小児の肥満の判定として以下の方法が採用されている。
・学校保健安全法に基づく肥満度の計算方法(肥満度=[実測体重-標準体重]/標準体重×100%、肥満度20%以上を肥満とする)
・内臓脂肪面積およびウエスト周囲長とウエスト身長比(腹囲身長比0.5以上など)
・身長体重の成長曲線
第7章 小児の肥満と肥満症 肥満症診療ガイドライン2022 一般社団法人日本肥満学会
小児の肥満の判定
肥満症とメタボリックシンドロームについては以下を参照してください。
あなたの肥満、治療が必要な「肥満症」かも!? 一般社団法人日本肥満学会
肥満症診療 ガイドライン2016 日本肥満学会
肥満症とメタボリックシンドロームについて
肥満の分類
肥満には単純性(原発性)肥満と症候性(二次性)肥満の2つがある
・単純性(原発性)肥満:エネルギー摂取量がエネルギー消費量を上回ることにより体内に脂肪が過剰に蓄積した状態。
・症候性肥満(2次性肥満):疾患や薬物などの明らかな原因により、体内に脂肪が過剰に蓄積した状態。
肥満に必須の情報収集項目
家族歴
肥満の原因や誘因
体重増加の開始時期から現在までの経過
体重の変化、体重増加の速度
肥満の随伴症状の有無と程度(多汗、湿疹、関節痛(股関節、膝関節)、下肢浮腫、易疲労感、便秘、自尊感情の低下、抑うつなど)
肥満、肥満の合併症に関する検査データ(身長、体重、BMI、腹囲、血液検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪、血糖、肝機能)、尿検査(尿糖、尿蛋白)、心電図、レントゲン、腹部CT、MRI、腹部超音波検査、内分泌検査など)
食習慣、嗜好
身体活動レベル
睡眠状況
ストレス、心理状態
肥満に対する治療の有無(食事療法、運動療法、認知行動療法、薬物療法、外科療法など)
肥満に対する治療の効果
肥満に対する患者や家族の反応
肥満のアセスメント定型文
アセスメントの基本的な流れと書き方
アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。
2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。
3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により
【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
作成の方法
・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。
1.患者の状態の判断
■患者の状態
Aさんは【いつから】、【体重が増加し始めた時の状況を記入】となり、【体重が増加してから現在までの経過を記入】。現在は【肥満の詳しい状況を記入】である。
また、肥満とともに【肥満に関連した合併症を記入】が生じている。
検査データは【異常な検査データ、画像などの結果を記入】である。
■介入の有無
肥満に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われている。
肥満に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分ではない。
肥満に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。
■患者・家族の思い、認識
Aさん(Aさんの家族)は肥満について【患者の反応(家族の反応)】と【話している、認識している】。
■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
以上の情報から、肥満に伴う弊害や合併症が認められる現在の状況は適切な状態とは言えない。
(ヘンダーソンの場合)
以上の情報から、肥満に伴う弊害や合併症が認められる現在の状況は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)
2.根拠の記載
単純性(原発性)肥満
Aさんの肥満の要因は【Aさんに当てはまる要因を単純性(原発性)肥満の根拠から選択して記入】が関与していることから単純性(原発性)肥満と考えられる。これらの要因は肥満の発症や進行に以下のように関与している。
■基礎代謝、身体活動量の低下による肥満(加齢要因、単純性(原発性)肥満)
この肥満は加齢に伴う基礎代謝量や身体活動量の低下により、エネルギー消費量が減少することで生じている。
■アンドロゲン低下による肥満(加齢要因、単純性(原発性)肥満)
アンドロゲンは骨格筋の合成・維持を促進する作用があるが、加齢によりアンドロゲンの分泌が低下すると骨格筋量が減少して基礎代謝量が低下し、脂肪が蓄積されやすくなる。この肥満は加齢によるアンドロゲンの低下により生じている。
■エストロゲン低下による肥満(加齢要因、単純性(原発性)肥満)
エストロゲンはLDLコレステロールや中性脂肪の増加を抑制して脂肪代謝を調整する作用を持つが、エストロゲンの分泌が低下するとこの作用が弱まり脂肪が蓄積されやすくなる。この肥満は閉経後のエストロゲンの低下により生じている。
その他の根拠一覧
■不適切な食事習慣による肥満(食事要因、単純性(原発性)肥満)
■食事への認識の低さによる肥満(食事要因、単純性(原発性)肥満)
■活動・運動不足による肥満(運動要因、単純性(原発性)肥満)
■家庭の食習慣による肥満(社会・環境要因、単純性(原発性)肥満)
■家庭の生活習慣による肥満(社会・環境要因、単純性(原発性)肥満)
■付き合いによる肥満(社会・環境要因、単純性(原発性)肥満)
■睡眠・生活リズムの乱れによる肥満(社会・環境要因、単純性(原発性)肥満)
■精神的要因に伴う過食による肥満(精神的要因、単純性(原発性)肥満)
■ストレスに伴う食欲の増加による肥満(精神的要因、単純性(原発性)肥満)
症候性(二次性)肥満のアセスメント
■視床下部の障害による肥満(内分泌疾患、症候性(二次性)肥満)
■甲状腺機能低下症による肥満(内分泌疾患、症候性(二次性)肥満)
■クッシング症候群による肥満(内分泌疾患、症候性(二次性)肥満)
■プラダー・ウィリ症候群による肥満(遺伝性疾患、症候性(二次性)肥満)
■精神疾患による肥満(精神疾患、症候性(二次性)肥満)
■ステロイド薬による肥満(薬剤性、症候性(二次性)肥満)
■向精神薬による肥満(薬剤性、症候性(二次性)肥満)
■インスリン療法による肥満(薬剤性、症候性(二次性)肥満)
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