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アセスメント（評価）ってなにを書けばいいの？
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めまいを評価する領域
ゴードンの機能的健康パターン：活動-運動パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求：移動する、好ましい肢位を保持する
めまいとは
めまいとは、平衡感覚をつかさどる内耳前庭系（前庭迷路、前庭神経）、中枢統合系（視覚や深部感覚などを統合する脳幹、錐体外路、小脳、大脳皮質など）、反射機構（四肢、体幹、眼球、自律神経系）のいずれかの異常により、実際には身体が動いてないのにもかかわらず、脳が身体のバランスが崩れたと誤認し、周囲が回転して見える、ふらつく、浮遊感を覚えるなどの症状が生じた状態を言う。
めまいのタイプ
回転性めまい
自分自身や周囲が回転するように感じるめまい。主に内耳や前庭の障害によって生じる。
浮動性めまい
身体がふわふわと宙に浮いたように感じるめまい。 主に脳幹や小脳の障害によって生じる。
眼前暗黒感（前失神性めまい）
立ちくらみのような状態で視界が暗くなる感覚を伴うめまい。脳への血流低下によって生じる。
動揺性めまい
地面が揺れているように感じるめまい。持続的なふらつき、歩行時のふらつきが特徴。視覚や深部感覚の異常によって生じる。
心因性めまい
回転性・浮遊性・動揺性など、さまざまな症状を呈する。ストレスや不安などの心理的関与によって生じる。
めまいの分類
前庭性めまい
前庭器官や神経の障害により生じるめまい。末梢性めまいと中枢性めまいに分かれる。
末梢性めまい
感覚受容器である内耳前庭系（前庭迷路、前庭神経）の障害により生じるめまい。
中枢性めまい
中枢統合系（視覚や深部感覚などを統合する脳幹、錐体外路、小脳、大脳皮質など）の障害により生じるめまい。
非前庭性めまい
末梢性めまいと中枢性めまい以外の原因により生じるめまい。（加齢、循環器疾患、低血糖、薬剤、心因性など）
めまいに必須の情報収集項目
めまいの原因
はじめてめまいが生じてから現在までの経過
めまいの発生のしかた、発生した時間、持続時間
めまいの程度
めまいの随伴症状（悪心・嘔吐、発汗、冷汗、動悸、顔面蒼白、ボディイメージの混乱、不安、イライラ、抑うつ、社会とのつながりの狭小化、身体損傷リスク）
脳神経症状の有無（脳血管障害における脳神経症状の確認）
眼振の有無
意識レベル
バイタルサイン（特に血圧）
めまいに関する検査データ（重心動揺検査、眼振検査（電気眼振図）、温度刺激検査、ビデオヘッドインパルス検査（vHIT）、前庭誘発筋電位検査（VEMP）、自覚的視性垂直位検査（SVV）、脳CT、MRI）
めまいに対する治療の有無（安静療法、薬物療法、平衡機能に対するリハビリテーション、心理療法など）
ストレスや不安の有無
めまいに対する治療の効果
めまいに対する患者や家族の反応
めまいのアセスメント定型文
アセスメントの基本的な流れと書き方
アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である（正常ではない）。
2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。
3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である（正常ではない）状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
現在、【適切ではない・異常である（正常ではない）状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。
4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である（正常ではない）状態】により 【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
今後、患者の【適切ではない・異常である（正常ではない）状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。
作成の方法
・1～4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・（ ）は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。
1.患者の状態の判断
■患者の状態
Aさんは【いつから】、【はじめてめまいが生じた時の状況を記入】となり、【はじめてめまいが生じてから現在までの経過を記入】。現在は【めまいの詳しい状況を記入】である。
検査データは【異常な検査データ、画像などの結果を記入】である。
■介入の有無
めまいに対しては【治療、ケアなどの対策】が行われている。
めまいに対しては【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分ではない。
めまいに対しては【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。
■患者・家族の思い、認識
Aさん（Aさんの家族）はめまいについて【患者の反応（家族の反応）】と【話している、認識している】。
■適切・不適切の判断
（ゴードンの場合）
これらの事から、めまいとそれに伴う弊害が見られている状態は適切な状態とは言えない。
（ヘンダーソンの場合）
これらの事から、めまいとそれに伴う弊害が見られている状態は異常な状態である。（正常な状態とは言えない。）
2.根拠の記載
■良性発作性頭位めまい症（BPPV）によるめまい（前庭性めまい、末梢性めまい）
この【寝返り、動作時、具体的な動作時を記入】に突然発生する数十秒～1分程度の回転性めまいは三半規管に小耳石が入り込んだ事によって正常な平衡感覚の伝達が妨げられる事で発生している。
■前庭神経炎によるめまい（前庭性めまい、末梢性めまい）
この聴覚症状を伴わない単発性の突発的な回転性めまいは【原因と推定されるウイルスを記入】感染により前庭神経に炎症が生じ、正常な平衡感覚の伝達が妨げられる事で発生している。
■メニエール病によるめまい（前庭性めまい、末梢性めまい）
この繰り返し出現するめまい発作は内耳全体に内リンパ水腫が生じる事により、前庭や蝸牛の機能が障害された事によって正常な平衡感覚の伝達が妨げられる事で発生している。また、前庭や蝸牛の機能の障害によってめまいに加えて【難聴、耳鳴り、耳閉感】を伴う。
……アセスメントの続きは【なんでなんだナーシング×note】で見る事ができます。
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その他の根拠一覧
■内耳炎によるめまい（前庭性めまい、末梢性めまい）
■突発性前庭障害によるめまい（前庭性めまい、末梢性めまい）
■突発性難聴よるめまい（前庭性めまい、末梢性めまい）
■脳幹の障害による急性期のめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■小脳の障害による急性期のめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■大脳の障害による慢性期のめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■延髄外側症候群（ワレンベルグ症候群）による慢性期のめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■椎骨脳底動脈循環不全によるめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■脱髄性疾患、炎症性疾患によるめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■ウェルニッケ脳症によるめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■小脳変性症によるめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■聴神経腫瘍（前庭神経鞘腫）によるめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■片頭痛関連めまい（前庭性片頭痛）によるめまい（前庭性めまい、中枢性めまい）
■加齢によるめまい（その他のめまい）
■神経調節性失神によるめまい（その他のめまい、循環器疾患）
■起立性低血圧によるめまい（その他のめまい、循環器疾患）
■不整脈によるめまい（その他のめまい、循環器疾患）
■低血糖によるめまい（その他のめまい）
■降圧剤によるめまい（その他のめまい、薬剤）
■抗てんかん薬、抗不安薬、抗うつ薬、抗パーキンソン病薬、睡眠薬によるめまい（その他のめまい、薬剤）
■心因性めまい（その他のめまい）
※根拠の記載、看護問題の記載、関連する看護計画、参考サイトの具体的な内容は以下のサンプル記事を参照ください。
その他のお役立ちコンテンツ
-看護実習のすべてがわかる！-なんでなんだの看護過程ガイドブック
情報収集
しっかり整理整頓！情報収集の素：ゴードンの機能的健康パターン
しっかり整理整頓！情報収集の素：ヘンダーソンの看護の基本となるもの
