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目次

頭痛を評価する領域

ゴードンの機能的健康パターン:認知-知覚パターン
ヘンダーソンの14の基本的欲求:「病理的状態」、「移動する、好ましい肢位を保持する」、「眠る、休息する」、「適切な衣服を選び、着たり脱いだりする」など

※頭痛は疾患や患者の状態に応じてその他の領域に入る事があるので、上記の領域にこだわらないようご注意ください。

頭痛とは

頭痛とは、後頭部と首の境界や目の奥の痛みを含めた頭部全体または一部の痛みを言う。

頭痛のしくみ
頭痛は、頭痛を引き起こす刺激により産生される発痛物質が痛覚感覚受容器官に伝わり、神経経路を通って大脳皮質感覚野に投射される(受け取る)事で起きる。

頭痛を引き起こす刺激
-頭部(頸部)の筋肉の収縮
-動脈・静脈洞の圧迫・牽引
-脳(頚)の神経の圧迫・牽引
-頭蓋内外の炎症
-頭蓋内外の血管の異常な収縮・拡張

頭痛を引き起こす発痛物質
-ブラジキニン
-ヒスタミン
-セロトニン
-プロスタグランジン(炎症を引き起こすと同時にブラジキニンの作用を増強させる)

痛覚受容器官
-硬膜
-硬膜動脈
-脳動静脈の一部
-静脈洞
-頭皮
-骨膜
-頭を覆う筋肉
-くも膜
-眼、歯

※頭蓋骨、脳実実質、軟膜に痛覚受容器官はない。

頭痛を伝達する神経経路
-三叉神経
-上部頚髄神経

頭痛の分類
ICHD-3の頭痛分類
一次性頭痛:頭痛の原因となる疾患がない頭痛。
二次性頭痛:疾患による頭痛。
※CQⅠ-1 頭痛はどのように分類し診断するか(p.4、表1)

急性頭痛の二次的原因の例、雷鳴頭痛の原因の例
※CQⅠ-3 救命救急室(ER)での頭痛診断はどのように行うか(p.10、表1、表2)

危険な頭痛の簡易診断アルゴリズム、片頭痛の簡易診断アルゴリズム
※CQⅠ-7 頭痛診療においてアルゴリズムをどのように使用するか(p.22、図1、p.23、図2)

※は「頭痛の診療ガイドライン2021 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会」を参考に記載しています。それぞれの詳細はガイドラインの各ページを参照してください。

頭痛に必須の情報収集項目

頭痛の原因

はじめて頭痛が始まってから現在までの経過

頭痛が始まるタイミング、経過時間

頭痛の部位、程度、どんな痛みか

頭痛の随伴症状(悪心・嘔吐、食欲不振、めまい、不眠、不安、イライラ、抑うつ、意欲低下、集中力低下など)

痛みの評価(VAS、NRS)

頭痛の影響を評価するスケール(支障度・重症度の質問票)
-HImQ、MIDAS、HIT、HIT-6、MWPLQ、HANA,IMPC)
※CQⅠ-8 頭痛による個人へのインパクトを知るにはどうするか(p.25)

頭痛に関する検査データ(血液検査、レントゲン、CT、MRI、MRA、脳波、髄液検査、脳血管造影、心理テストなど)

意識

バイタルサイン

ADL

冷感、筋緊張

食事摂取状況

睡眠状況

ストレスの有無、程度

情動の変化(イライラ、泣く、不安など)

頭痛に対する治療の有無(安静療法、薬物療法、理学療法、リラクゼーション、認知行動療法、催眠療法、ニューロモデュレーション)

頭痛に対する治療の効果

頭痛に対する患者や家族の反応

※は「頭痛の診療ガイドライン2021 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会」を参考に記載しています。それぞれの詳細はガイドラインの各ページを参照してください。

頭痛のアセスメント定型文

アセスメントの基本的な流れと書き方

アセスメントの基本的な流れと書き方は次の様になります。
1.患者の状態の判断
【患者の情報】から患者の状態は適切ではない・異常である(正常ではない)。

2.根拠の記載
判断した患者の状態は【判断した根拠や理由】によって生じている。

3.実在型問題の記載
現在、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。

現在、【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【実在型】の看護問題が起きており、【実在型】の看護問題を挙げる。

4.今後の見通し、リスク型問題の記載
今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】により 【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。

今後、患者の【適切ではない・異常である(正常ではない)状態】の随伴症状により【リスク型】の看護問題が起きる可能性があり、【リスク型】の看護問題を挙げる。

作成の方法

・1~4をつなぎ合わせてアセスメントを作成してください。
・【 】の中には具体的な内容を記入するか、項目の中から選択してください。
・( )は表現の言い換えになります。両方または使いやすい方を選択してください。

1.患者の状態の判断

■患者の状態
Aさんは【いつから】、【頭痛が始まった時の状況を記入】となり、【頭痛が生じてから現在までの経過を記入】。現在は【頭痛の詳しい状況を記入】である。

検査データは【異常な検査データ、画像などの結果を記入】である。

■介入の有無
頭痛に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われている。

頭痛に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われているが効果は十分ではない。

頭痛に対しては【治療、ケアなどの対策】が行われており【効果を具体的に記入】。

■患者・家族の思い、認識
Aさん(Aさんの家族)は頭痛について【患者の反応(家族の反応)】と【話している、認識している】。

■適切・不適切の判断
(ゴードンの場合)
これらの事から、頭痛とそれに伴う弊害が見られている状態は適切な状態とは言えない。

(ヘンダーソンの場合)
これらの事から、頭痛とそれに伴う弊害が見られている状態は異常な状態である。(正常な状態とは言えない。)

2.根拠の記載

 

<アセスメントや関連図を作成する際のヒント>
片頭痛には同時に起こりやすい疾患があり、これを共存症と呼びます。 片頭痛と共存症は以下のような関係で考えられています。
・片頭痛と共存症は無関係。
・片頭痛が原因で共存症を引き起こしている。
・共存症が原因で片頭痛を引き起こしている。
<片頭痛の共存症の一例>
高血圧、心疾患、脳血管障害、喘息、アレルギー疾患、自己免疫疾患、メニ エール病、子宮内膜症、過敏性腸症候群、胆道疾患、腎結石、甲状腺疾患、うつ病、双極性障害、不安障害、てんかん

CQ-Ⅱ-1-10片頭痛のcomorbid disorders(共存症)にはどのようなものがあるか(p.115~116)

■予兆、前兆がない片頭痛(一次性頭痛)

この【出現するタイミングを記入】、【具体的な部位】に出現する【患者の痛みの表現】は頭痛の特性から片頭痛であると言える。この片頭痛は【ストレス、疲労、睡眠障害、月経周期(女性ホルモンの変化)、天候、気圧、気温、温度差、臭い、音刺激、光刺激、運動不足、不規則な生活、絶食、脱水、特定の食品(カフェイン、アルコール、食品添加物)、頸部の痛み、薬物(経口避妊薬、血管拡張薬)、共存症など】が原因で生じていると考える。
片頭痛の発生機序は頭痛の原因となる刺激が硬膜血管に神経原性炎症(血管拡張、血漿タンパク質の漏出、肥満細胞の脱顆粒)を起こす三叉神経説が有力である。

■予兆がある片頭痛(一次性頭痛)

片頭痛発作は予兆期、前兆期、頭痛期、回復期に分けられる。
この【頸部痛、あくび、多尿、易刺激性、光過敏、気分の変動、集中力低下など】の予兆の数時間後に起きる【具体的な部位】に出現する【患者の痛みの表現】は頭痛の特性から予兆を伴う片頭痛であると言える。この片頭痛は【ストレス、疲労、睡眠障害、月経周期(女性ホルモンの変化)、天候、気圧、気温、温度差、臭い、音刺激、光刺激、運動不足、不規則な生活、絶食、脱水、特定の食品(カフェイン、アルコール、食品添加物)、頸部の痛み、薬物(経口避妊薬、血管拡張薬)、共存症など】が原因で生じていると考える。
片頭痛の発生機序は頭痛の原因となる刺激が硬膜血管に神経原性炎症(血管拡張、血漿タンパク質の漏出、肥満細胞の脱顆粒)を起こす三叉神経説が有力である。

■典型的な前兆がある片頭痛(一次性頭痛)

片頭痛発作は予兆期、前兆期、頭痛期、回復期に分けられる。
この【5~60分間、時間を記入】、【視覚障害(閃輝暗点)、感覚症状(チクチク感、感覚鈍麻)、言語症状(失語)】の前兆が見られた後、60分以内に起きる【具体的な部位】に出現する【患者の痛みの表現】は頭痛の特性から典型的な前兆を伴う片頭痛であると言える。この片頭痛は【ストレス、疲労、睡眠障害、月経周期(女性ホルモンの変化)、天候、気圧、気温、温度差、臭い、音刺激、光刺激、運動不足、不規則な生活、絶食、脱水、特定の食品(カフェイン、アルコール、食品添加物)、頸部の痛み、薬物(経口避妊薬、血管拡張薬)、共存症など】が原因で生じていると考える。
片頭痛の発生機序は頭痛の原因となる刺激が硬膜血管に神経原性炎症(血管拡張、血漿タンパク質の漏出、肥満細胞の脱顆粒)を起こす三叉神経説が有力である。また、前兆が出現する機序として、一過性の大脳皮質ニューロンの過剰興奮後に起こる電位活動抑制状態が大脳皮質を伝播する皮質拡延性抑止(CSD)と呼ばれる現象が有力とされている。

■運動麻痺を含む前兆がある片頭痛、片麻痺性片頭痛(一次性頭痛)

片頭痛発作は予兆期、前兆期、頭痛期、回復期に分けられる。
この【5分間~72時間、時間を記入】、【視覚障害(閃輝暗点)、感覚症状(チクチク感、感覚鈍麻)、言語症状(失語)】に加えて運動麻痺(脱力)の前兆が見られた後、60分以内に起きる【具体的な部位】に出現する【患者の痛みの表現】は頭痛の特性から片麻痺性前兆を伴う片頭痛であると言える。この片頭痛は【ストレス、疲労、睡眠障害、月経周期(女性ホルモンの変化)、天候、気圧、気温、温度差、臭い、音刺激、光刺激、運動不足、不規則な生活、絶食、脱水、特定の食品(カフェイン、アルコール、食品添加物)、頸部の痛み、薬物(経口避妊薬、血管拡張薬)、共存症など】が原因で生じていると考える。
片頭痛の発生機序は頭痛の原因となる刺激が硬膜血管に神経原性炎症(血管拡張、血漿タンパク質の漏出、肥満細胞の脱顆粒)を起こす三叉神経説が有力である。また、前兆が出現する機序として、一過性の大脳皮質ニューロンの過剰興奮後に起こる電位活動抑制状態が大脳皮質を伝播する皮質拡延性抑止(CSD)と呼ばれる現象が有力とされている。

■脳幹性前兆を伴う片頭痛(一次性頭痛)

片頭痛発作は予兆期、前兆期、頭痛期、回復期に分けられる。
この【構音障害、回転性めまい、耳鳴り、難聴、複視、運動失調、意識レベルの低下】の前兆が見られた後、60分以内に起きる【具体的な部位】に出現する【患者の痛みの表現】は頭痛の特性から脳幹性前兆を伴う片頭痛であると言える。この片頭痛は【ストレス、疲労、睡眠障害、月経周期(女性ホルモンの変化)、天候、気圧、気温、温度差、臭い、音刺激、光刺激、運動不足、不規則な生活、絶食、脱水、特定の食品(カフェイン、アルコール、食品添加物)、頸部の痛み、薬物(経口避妊薬、血管拡張薬)、共存症など】が原因で生じていると考える。
片頭痛の発生機序は頭痛の原因となる刺激が硬膜血管に神経原性炎症(血管拡張、血漿タンパク質の漏出、肥満細胞の脱顆粒)を起こす三叉神経説が有力である。また、前兆が出現する機序として、一過性の大脳皮質ニューロンの過剰興奮後に起こる電位活動抑制状態が大脳皮質を伝播する皮質拡延性抑止(CSD)と呼ばれる現象が有力とされている。

■網膜片頭痛の前兆がある片頭痛、網膜片頭痛(一次性頭痛)

片頭痛発作は予兆期、前兆期、頭痛期、回復期に分けられる。
この再発性に【5~60分間、時間を記入】、【単眼の視覚症状(閃輝暗点、視覚消失)】の前兆が見られた後、60分以内に起きる【具体的な部位】に出現する【患者の痛みの表現】は頭痛の特性から網膜片頭痛であると言える。この片頭痛は【ストレス、疲労、睡眠障害、月経周期(女性ホルモンの変化)、天候、気圧、気温、温度差、臭い、音刺激、光刺激、運動不足、不規則な生活、絶食、脱水、特定の食品(カフェイン、アルコール、食品添加物)、頸部の痛み、薬物(経口避妊薬、血管拡張薬)、共存症など】が原因で生じていると考える。
片頭痛の発生機序は頭痛の原因となる刺激が硬膜血管に神経原性炎症(血管拡張、血漿タンパク質の漏出、肥満細胞の脱顆粒)を起こす三叉神経説が有力である。また、前兆が出現する機序として、一過性の大脳皮質ニューロンの過剰興奮後に起こる電位活動抑制状態が大脳皮質を伝播する皮質拡延性抑止(CSD)と呼ばれる現象が有力とされている。

■慢性片頭痛(一次性頭痛)

この3か月を超えて1か月に15日以上見られる【具体的な部位】の【患者の痛みの表現】は頭痛の特性から慢性片頭痛であると言える。この慢性片頭痛は【家族歴や胎児期における母親の飲酒や喫煙、社会経済状況の低さ、肥満、元々頭痛になる頻度が高い、薬剤の使用過多、頭痛の緩和と予防が不十分、ストレス、痛みのある共存症など】が原因で生じていると考える。
慢性片頭痛の発生機序は赤核・基底核への鉄沈着、中脳水道周囲灰白質の密度の上昇、前頭葉や側頭葉の灰白質の密度の低下などによるものではないかと報告されている。

■稀発反復性緊張型頭痛(一次性頭痛)

この平均して1か月に1回未満で見られる【数十分~数日間、時間を記入】持続する【両側性、具体的な部位】の【圧迫感、締め付け感、患者の痛みの表現】は頭痛の特性から稀発反復性緊張型頭痛であると言える。この緊張性頭痛は【肥満、運動不足、喫煙、加齢、ストレス、疲労、睡眠障害、寒冷刺激、頸部の痛み、抑うつ、心因性など】が原因で生じていると考える。
緊張型頭痛の発生機序は、頭頚部筋群の緊張が高まる事によりサブスタンスPなどの神経伝達物質が放出される事によって発痛物質が誘発されて慢性の刺激が加わり、侵害受容器の疼痛閾値が低下して一次侵害受容ニューロンが痛覚過敏になる末梢疼痛のメカニズム、筋・筋膜組織からの侵害刺激が長期間持続する事によって中脳水道周囲灰白質を中心とした下降性疼痛抑制系の機能が低下して脊髄後角・三叉神経脊髄路核・二次侵害受容ニューロンより中枢に感作(痛みに対して敏感になる)が生じる中枢性疼痛のメカニズム、神経血管性炎症、遺伝子要因、環境要因などが複雑に関与していると考えられている。

■頻発反復性緊張型頭痛(一次性頭痛)

この平均して1か月に1~14日の間で見られる【数十分~数日間、時間を記入】持続する【両側性、具体的な部位】の【圧迫感、締め付け感、患者の痛みの表現】は頭痛の特性から頻発反復性緊張型頭痛であると言える。この緊張性頭痛は【肥満、運動不足、喫煙、加齢、ストレス、疲労、睡眠障害、寒冷刺激、頸部の痛み、抑うつ、心因性など】が原因で生じていると考える。
緊張型頭痛の発生機序は、頭頚部筋群の緊張が高まる事によりサブスタンスPなどの神経伝達物質が放出される事によって発痛物質が誘発されて慢性の刺激が加わり、侵害受容器の疼痛閾値が低下して一次侵害受容ニューロンが痛覚過敏になる末梢疼痛のメカニズム、筋・筋膜組織からの侵害刺激が長期間持続する事によって中脳水道周囲灰白質を中心とした下降性疼痛抑制系の機能が低下して脊髄後角・三叉神経脊髄路核・二次侵害受容ニューロンより中枢に感作(痛みに対して敏感になる)が生じる中枢性疼痛のメカニズム、神経血管性炎症、遺伝子要因、環境要因などが複雑に関与していると考えられている。

■慢性緊張型頭痛(一次性頭痛)

この3か月を超えて平均して1か月に15日以上見られる【数時間~数日間、時間を記入】持続する【両側性、具体的な部位】の【圧迫感、締め付け感、患者の痛みの表現】は頭痛の特性から慢性緊張型頭痛であると言える。この緊張性頭痛は【肥満、運動不足、喫煙、加齢、ストレス、疲労、睡眠障害、寒冷刺激、頸部の痛み、抑うつ、心因性など】が原因で生じていると考える。
緊張型頭痛の発生機序は、頭頚部筋群の緊張が高まる事によりサブスタンスPなどの神経伝達物質が放出される事によって発痛物質が誘発されて慢性の刺激が加わり、侵害受容器の疼痛閾値が低下して一次侵害受容ニューロンが痛覚過敏になる末梢疼痛のメカニズム、筋・筋膜組織からの侵害刺激が長期間持続する事によって中脳水道周囲灰白質を中心とした下降性疼痛抑制系の機能が低下して脊髄後角・三叉神経脊髄路核・二次侵害受容ニューロンより中枢に感作(痛みに対して敏感になる)が生じる中枢性疼痛のメカニズム、神経血管性炎症、遺伝子要因、環境要因などが複雑に関与していると考えられている。また、慢性緊張型頭痛ではこれらに加えて、運動負荷による僧帽筋の血流増加が乏しい事、中枢神経系の過興奮による交感神経性血管収縮、中枢神経における疼痛プロセシング異常が関与しているのではないかと考えられている。

■群発頭痛(一次性頭痛)

この【出現するタイミングを記入】に【15分~180分間、時間を記入】持続する【一側の眼窩部と眼窩上部または側頭部、具体的な部位】に出現する【重度の痛み、きわめて重度の痛み、患者の痛みの表現】は同時に見られる【結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、眼瞼浮腫、前額部および顔面の発汗、縮瞳、眼瞼下垂】の症状、【落ち着きのない、興奮した】様子や【2日~8日】に1回の発作があるという事から群発頭痛であると言える。群発頭痛の原因は明らかではないが、男性の方が有病率が高い。また、アルコール飲料、ヒスタミンやニトログリセリンに誘発されるとある。
群発頭痛の発生機序は、視床下部前部が三叉神経を活性化するとともに頭部自律神経系の異常の発現に重要な働きをしている説、三叉神経血管系におけるニューロペプチドの変化による説、内頚動脈の周囲に発生の起源がある説、三叉神経の過剰な興奮による副交感神経の活性化による説、エストロゲンなどのホルモンの異常説など様々な説が考えられている。

■反復性群発頭痛(一次性頭痛)

この【出現するタイミングを記入】に【15分~180分間、時間を記入】持続する【一側の眼窩部と眼窩上部または側頭部、具体的な部位】に出現する【重度の痛み、きわめて重度の痛み、患者の痛みの表現】は同時に見られる【結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、眼瞼浮腫、前額部および顔面の発汗、縮瞳、眼瞼下垂】の症状、【落ち着きのない、興奮した】様子や3か月以上の寛解期を挟んで2回以上【7日~1年間】続く群発期があるという事から反復性群発頭痛であると言える。群発頭痛の原因は明らかではないが、男性の方が有病率が高い。また、アルコール飲料、ヒスタミンやニトログリセリンに誘発されるとある。
群発頭痛の発生機序は、視床下部前部が三叉神経を活性化するとともに頭部自律神経系の異常の発現に重要な働きをしている説、三叉神経血管系におけるニューロペプチドの変化による説、内頚動脈の周囲に発生の起源がある説、三叉神経の過剰な興奮による副交感神経の活性化による説、エストロゲンなどのホルモンの異常説など様々な説が考えられている。

■慢性群発頭痛(一次性頭痛)

この【出現するタイミングを記入】に【15分~180分間、時間を記入】持続する【一側の眼窩部と眼窩上部または側頭部、具体的な部位】に出現する【重度の痛み、きわめて重度の痛み、患者の痛みの表現】は同時に見られる【結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、眼瞼浮腫、前額部および顔面の発汗、縮瞳、眼瞼下垂】の症状、【落ち着きのない、興奮した】様子や1年以上発作が見られ、寛解期がないまたは寛解期があっても3か月未満である事から慢性群発頭痛であると言える。群発頭痛の原因は明らかではないが、男性の方が有病率が高い。また、アルコール飲料、ヒスタミンやニトログリセリンに誘発されるとある。
群発頭痛の発生機序は、視床下部前部が三叉神経を活性化するとともに頭部自律神経系の異常の発現に重要な働きをしている説、三叉神経血管系におけるニューロペプチドの変化による説、内頚動脈の周囲に発生の起源がある説、三叉神経の過剰な興奮による副交感神経の活性化による説、エストロゲンなどのホルモンの異常説など様々な説が考えられている。

■発作性片側頭痛(一次性頭痛)

この【出現するタイミングを記入】に【2分~30分間、時間を記入】持続する【一側の眼窩部と眼窩上部または側頭部、具体的な部位】に出現する【重度の痛み、患者の痛みの表現】は同時に見られる【結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、眼瞼浮腫、前額部および顔面の発汗、縮瞳、眼瞼下垂】の症状、【落ち着きのない、興奮した】様子、1日に5回以上の発作がある事、インドメタシンに絶対的な効果を示す事から発作性片側頭痛であると言える。群発頭痛の1つである発作性片側頭痛の原因は明らかではないが、男性の方が有病率が高い。また、アルコール飲料、ヒスタミンやニトログリセリンに誘発されるとある。
群発頭痛の発生機序は、視床下部前部が三叉神経を活性化するとともに頭部自律神経系の異常の発現に重要な働きをしている説、三叉神経血管系におけるニューロペプチドの変化による説、内頚動脈の周囲に発生の起源がある説、三叉神経の過剰な興奮による副交感神経の活性化による説、エストロゲンなどのホルモンの異常説など様々な説が考えられている。

■短時間持続性片側神経痛様頭痛発作(一次性頭痛)

この【出現するタイミングを記入】に鋸歯状パターンとして【1秒~600秒間、時間を記入】持続する【一側の眼窩部と眼窩上部または側頭部、その他の三叉神経支配領域、具体的な部位】に出現する【中等度、重度】の【単発性の刺すような痛み、多発性の刺すような痛み、患者の痛みの表現】は同時に見られる【結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、眼瞼浮腫、前額部および顔面の発汗、縮瞳、眼瞼下垂】の症状や1日に1回以上の発作がある事から短時間持続性片側神経痛様頭痛発作であると言える。群発頭痛の1つである短時間持続性片側神経痛様頭痛発作の原因は明らかではないが、男性の方が有病率が高い。また、アルコール飲料、ヒスタミンやニトログリセリンに誘発されるとある。
群発頭痛の発生機序は、視床下部前部が三叉神経を活性化するとともに頭部自律神経系の異常の発現に重要な働きをしている説、三叉神経血管系におけるニューロペプチドの変化による説、内頚動脈の周囲に発生の起源がある説、三叉神経の過剰な興奮による副交感神経の活性化による説、エストロゲンなどのホルモンの異常説など様々な説が考えられている。

■持続性片側頭痛(一次性頭痛)

この3か月を超えて存在する【一側性】に出現する【中程度~重度の増悪を伴う痛み、患者の痛みの表現】は同時に見られる【結膜充血、流涙、鼻閉、鼻漏、眼瞼浮腫、前額部および顔面の発汗、縮瞳、眼瞼下垂】の症状、【落ち着きのない、興奮した】様子、(動作による痛みの増悪を認める、)インドメタシンに絶対的な効果を示す事から持続性片側頭痛であると言える。群発頭痛の1つである持続性片側頭痛の原因は明らかではないが、男性の方が有病率が高い。また、アルコール飲料、ヒスタミンやニトログリセリンに誘発されるとある。
群発頭痛の発生機序は、視床下部前部が三叉神経を活性化するとともに頭部自律神経系の異常の発現に重要な働きをしている説、三叉神経血管系におけるニューロペプチドの変化による説、内頚動脈の周囲に発生の起源がある説、三叉神経の過剰な興奮による副交感神経の活性化による説、エストロゲンなどのホルモンの異常説など様々な説が考えられている。

■一次性咳嗽性頭痛(一次性頭痛)

この【咳嗽、咳、バルサルバ手技】により瞬時に出現する【両側性で後頭部に鋭く刺すような痛み、患者の痛みの表現】は頭痛の特性から一次性咳嗽性頭痛であると言える。この一次性咳嗽性頭痛は【頭蓋内器質的疾患、可逆的な血管攣縮】が原因で生じている。
一次性咳嗽性頭痛は胸腔内圧の上昇によって頭蓋内圧が一時的に上昇する事で生じると考えられている。

■一次性運動性頭痛(一次性頭痛)

この【労作中、労作後】に出現する【拍動性の痛み、患者の痛みの表現】は頭痛の特性から一次性咳嗽性頭痛であると言える。この一次性咳嗽性頭痛は【内頚動脈や頭蓋内静脈洞の機能不全、持続的な激しい運動】が原因で生じている。
一次性運動性頭痛は胸腔内圧の上昇によって頭蓋内圧が一時的に上昇する事で生じると考えられている。

■性行為に伴う一次性頭痛(一次性頭痛)

この【自慰行為、性行為時、オルガズム直前、オルガズム時】に出現する【両側性の鈍い痛み、性的興奮の増大に伴い強さが増強する痛み、患者の痛みの表現】は頭痛の特性から性行為に伴う一次性頭痛であると言える。
性行為に伴う一次性頭痛は頸部・顎部の筋緊張や可逆性脳血管攣縮症候群が原因で生じると考えられている。

■一次性雷鳴頭痛(一次性頭痛)

この突然発症し1分以内にピークが認められ5分以上持続する【患者の痛みの表現】は頭痛の特性や二次性頭痛がすべて否定されている事から一次性雷鳴頭痛であると言える。
一次性雷鳴頭痛の発生機序は不明であるが、遠位部小動脈や硬膜血管の拡張に伴う痛覚神経の刺激などが関与すると考えられている。

■一次性穿刺様頭痛(一次性頭痛)

この【出現するタイミングを記入】に出現する【単回で、連続して一過性に】見られる【短時間の鋭く刺すような痛み、患者の痛みの表現】は頭痛の特性から一次性穿刺様頭痛であると言える。この一次性穿刺様頭痛は局所構造物または脳神経の器質的疾患が存在しない状態で自発的に起きる。
一次性穿刺様頭痛は三叉神経あるいは頚髄神経のAδあるいはC線維の自発放電が原因で生じると考えられている。

■貨幣状頭痛(一次性頭痛)

この様々な持続時間で【頭頂部、後頭部、具体的な部位】に【円形、楕円形】で出現する【圧迫性の痛み、患者の痛みの表現】は同時に患部の【感覚鈍麻、異常感覚、錯感覚、アデロニア】症状が見られる事や痛みが他の部位へ移動する事がある事から貨幣状頭痛であると言える。
貨幣状頭痛は皮膚神経終末枝で起きた神経痛ではないかと考えられている。

■一過性表在頭痛(一次性頭痛)

この短時間で【片側性、頭部の表面を直線またはジグザグ状に横切るように、具体的な部位】に出現する【刺すような痛み、患者の痛みの表現】は発作終了時に【同側の流涙、結膜充血、鼻汁など】の症状が見られる事がある事や発痛点を触る事で痛みが誘発されたり、発作欠期でも発痛点に痛みが残存する事から一過性表在頭痛であると言える。

■睡眠時頭痛(一次性頭痛)

この睡眠時に出現する【鈍い痛み、拍動性の痛み、患者の痛みの表現】は頭痛の特性から睡眠時頭痛であると言える。
睡眠時頭痛は日内変化のペースメーカー機能の異常が原因で生じると考えられている。

■新規発症持続性連日性頭痛(一次性頭痛)

この3か月以上、毎日持続性に起きる【患者の痛みの表現】は頭痛の特性から新規発症持続性連日性頭痛であると言える。この新規発症持続性連日性頭痛は【全身性感染症、ストレス、頸部の痛み、うつ、精神疾患など】が原因で生じていると考える。
新規発症持続性連日性頭痛は様々な病因によって生じると考えられているが詳しい事はわかっていない。

 

<アセスメントや関連図を作成する際のヒント>
片頭痛には同時に起こりやすい疾患があり、これを共存症と呼びます。 片頭痛と共存症は以下のような関係で考えられています。
・片頭痛と共存症は無関係。
・片頭痛が原因で共存症を引き起こしている。
・共存症が原因で片頭痛を引き起こしている。
<片頭痛の共存症の一例>
高血圧、心疾患、脳血管障害、喘息、アレルギー疾患、自己免疫疾患、メニ エール病、子宮内膜症、過敏性腸症候群、胆道疾患、腎結石、甲状腺疾患、うつ病、双極性障害、不安障害、てんかん

CQ-Ⅱ-1-10片頭痛のcomorbid disorders(共存症)にはどのようなものがあるか(p.115~116)

■頭部(頸部)の外傷、傷害による頭痛(二次性頭痛)

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その他の根拠一覧

■頭部(頸部)の外傷、傷害による頭痛(二次性頭痛)
■硬膜外血腫による頭痛(二次性頭痛)
■硬膜下血腫による頭痛(二次性頭痛)
■脳出血による頭痛(二次性頭痛)
■くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)による頭痛(二次性頭痛)
■巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)による頭痛(二次性頭痛)
■脳腫瘍による頭痛(二次性頭痛)
■脳膿瘍による頭痛(二次性頭痛)
■水頭症による頭痛(二次性頭痛)
■脳脊髄減少症による頭痛(二次性頭痛)
■硬膜穿刺後頭痛による頭痛(PDPH)(二次性頭痛)
■てんかん性頭痛(二次性頭痛)
■薬剤の副作用による頭痛(二次性頭痛)
■薬物乱用(MOH)による頭痛(二次性頭痛)
■慢性薬物使用による有害事象としての頭痛(二次性頭痛)
■物質の離脱症状による頭痛、血管収縮作用の減少(二次性頭痛)
■物質の離脱症状による頭痛、血管拡張作用の減少(二次性頭痛)
■アルコールによる頭痛(二次性頭痛)
■全身性感染症による頭痛(二次性頭痛)
■髄膜炎、無菌性髄膜炎による頭痛(二次性頭痛)
■脳炎による頭痛(二次性頭痛)
■起立性調整障害、起立性低血圧(OH)による頭痛(二次性頭痛)
■体位性頻脈症候群(POTS)による頭痛(二次性頭痛)
■低酸素血症、高炭酸ガス血症による頭痛(二次性頭痛)
■透析不均衡症候群による頭痛(二次性頭痛)
■高血圧性脳症による頭痛(二次性頭痛)
■咀嚼筋に関連した頭痛(二次性頭痛)
■顎関節症による頭痛(二次性頭痛)
■眼精疲労による頭痛(二次性頭痛)
■急性緑内障による頭痛(二次性頭痛)
■耳、鼻、副鼻腔に関連した頭痛(二次性頭痛)

※根拠の記載、看護問題の記載、関連する看護計画、参考サイトの具体的な内容は以下のサンプル記事を参照ください。

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