どうして筋緊張が循環動態の悪化を引き起こすの?

本日の質問

質問失礼します。

現在、チャージ症候群、左心低形成症候群、心房中隔欠損を持つ小児患者さんを担当しております。

人工呼吸器を使用しており、心臓に負担がかからないよう酸素濃度を低めに保っています。

先生からは循環動態に注目するように指導をいただき、何度かアセスメントの修正を行っておりますが、筋緊張が生じるメカニズムや、筋緊張によって循環動態が悪化する理由がどうしても理解できません。

ご教授いただけないでしょうか?


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本日の回答

この症例では、筋緊張が循環動態に与える影響について考えると、いくつかのポイントがあります。

以下、わかりやすく説明しますね。

まず、人工呼吸器を使用して酸素濃度を低く保つのは、心臓に負担をかけないようにするためですが、同時に患者さんは臥床状態となり、体全体の筋緊張、つまり筋肉の硬直が起こりやすくなります。

筋肉が硬直すると、特に末梢血管の平滑筋にも影響を及ぼし、血管が収縮しやすくなります。

この結果、全身の血管抵抗が増加し、心臓が血液を送り出すためにより大きな力が必要になり、循環負荷が増してしまいます。

また、筋緊張が持続すると、筋肉自体の酸素消費も増えるため、全体の酸素需要が高まり、心臓に更なる負担がかかる可能性があります。

さらに、筋肉の硬直は、胸郭や腹部の柔軟性を低下させ、肺や血管への圧迫が起こることも考えられます。

これも、血液の流れや酸素供給に影響を与え、循環動態の悪化につながります。

まとめると、筋緊張により血管が収縮して全身の血管抵抗が増加したり、筋肉の酸素消費が増えたりすることで、心臓への負担が増し、循環動態が悪化する可能性があります。

 

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